銀行論Ⅱで肥後銀行の田島功氏がゲスト講義を行いました

学部

2017.10.18

 10月18日(水)、商学部・坂本正教授の銀行論Ⅱで、肥後銀行 取締役常務執行役員の田島功氏によるゲスト講義が行われ、学生約100名が聴講しました。

 田島氏は「銀行を取り巻く環境変化と『市場運用業務』の役割について」と題して講義。「銀行の役割は経済全体が安定的に動く基盤を提供すること。そのためにも収益が安定していることが大切だ」と話し、「一方で低金利環境により収益は減少傾向にある。安定した収益を作り出すためには、マーケットを常時モニターし、知見を高め続けることが重要。特にアメリカ経済の動向はとても重要」とし、その理由について「例えば、オーストラリアが中国に石炭を輸出する際の決済通貨は米ドルで、米国の金融政策の影響は他国にもおよぶ」と世界経済を見る必要性について分かりやすく解説しました。

 坂本正教授は「世界経済は金利やマーケットがあって動いているというのが通説だが、金利は教科書通りにはいかない時代。今、必要なのは逆転の発想で、若い人の知恵と柔軟性が求められている。授業は新しい発想よりも原理・原則に重きを置いて教えるものだが、新しい発想を生み出すためには基礎となる知識が必要」と総括しました。

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