「ひとよし 花まる学園大学」が始まりました

大学

2018.09.29

  9月29日(土)、人吉市との連携事業である公開講座「ひとよし 花まる学園大学」が始まりました。
 この講座は本学と人吉市、中小企業大学校人吉校の共催によるもので、平成24年度に始まり、今年度で7期目を迎えます。「とことん歴史学」、「現代を読み解く」の2講座が開講され、本学は「現代を読み解く」を担当。現代社会において、私たち自らが体験する事象や衆目を集める事例をテーマに講義を行います。10月27日(土)まで全4回の実施。

 講座初日には、会場の中小企業大学校人吉校に受講生や関係者およそ80名が出席し、開講式が行われました。
 式典に続く全受講生対象の教養講座では、社会福祉学部の府内勇希准教授が「健康づくり運動で毎日に活力を!」と題した講演を行いました。

 講演では、健康習慣に関する話題から普段の生活の中での歩くことの重要性、運動時の留意点などについて話が進みました。また、講演の中で受講者とともに軽く体を動かす場面もあり、特に脚の筋肉を伸縮させるスクワットの実技では、思ったように体が動かず苦笑する受講者の姿も見られました。府内准教授は、日常生活と運動の関連についてわかり易く解説し、健康維持のための運動の目安として「会話ができる程度で続けられる運動を1回につき30分から60分程度、週3回ほど行うことが有効」と示し、一人ひとりが健康観を高めてほしいと結びました。

 受講者は「日頃の運動不足を実感した。特別にスポーツをやると気負わなくても、日常生活の中で自然に体を動かすことで、健康を維持できることが分かったので実践したい」「健康な体で毎日を過ごすことができるための参考にしたい」などの感想を述べ、自らが行動することで得られる健康維持のための術を理解できた様子でした。

 また、専門講座の1回目となった10月13日(土)には、社会福祉学部の立木宏樹教授が「日常生活を遊ぶ-レジャー・レクリエーション論から見る余暇の活用-」と題して講義を行いました。人生80年(約70万時間)のうち飲食や睡眠、学業や労働に費やする時間を除いた「余暇時間」についてさまざまな視点からの見解を披露。また、余暇との関連で「あそび」の概念にも触れ、「真剣」「まじめ」の対義語として否定的に捉えられてきた「あそび」について、より良く生きるためには日常生活の中の「あそび」を再考し、「日常生活をより良くあそぶ」ことが必要であると余暇の重要性を説きました。受講者からは「日常生活で余暇の過ごし方や生きがいを見つめ直すよい機会となった」「退職後の有り余る時間を有効活用できていなかったと気づき反省した。これからの生活を再考したい」といった反響がありました。

 両講話とも受講者にとって関心が高い「健康」、「運動」、「余暇」といった内容で、実演を交えながら講師との交流も行われ、楽しく、充実した講義となったようです。

 

【今後の講義】※受講の申し込みは終了しました。

10月20日(土)

  • 「恋愛の経済学-マッチング理論による晩婚化メカニズムの解明-」(坂上智哉 経済学部教授)

10月27日(土) 

  • 「賃金の経済学:なぜ人によって賃金は異なるのか?」(米田耕士 経済学部講師)
  • 「株式会社のしくみ」(城戸善和 商学部教授)

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