平成30年度学生懸賞論文入選者が決定

大学

2019.01.23

 1月23日(水)、本学付属図書館が主催する学生懸賞論文の表彰式が図書館ラーニング・コモンズで行われました。学生懸賞論文は、学生の研究と学習の一助となることを目的に毎年募集しているもので、今年度は8篇の応募の中から、入選1篇、佳作5篇、奨励賞2篇が選ばれました。表彰式では、図書館長の林裕副学長から入選者に表彰状と懸賞金が、佳作・奨励賞の学生に懸賞金が手渡されました。

 林図書館長は講評で、「どの論文もテーマ選びがよく、着眼点に優れていたが、参考文献の使い方などもっと工夫が見られれば論文としての完成度が高まるように見受けられた。社会に出てからも文章を書く機会は沢山ある。今回の経験を糧にしてほしい」と激励の言葉を述べました。

 入選者スピーチでは、甲斐論子さん(第二部社会福祉学科3年)が、受賞の喜びや論文指導者への感謝の思いを語りました。甲斐さんは、「今回選んでいただいた論文は、太平洋戦争後に当時植民地だった朝鮮から引き揚げてきた女性に72年越しの記憶を語ってもらい、記憶の継承と断絶をテーマに記述したもの。まだまだ考察の足りないところ、改善すべきところも残されているので、今後はそれらに取り組むとともに、過去を明らかにして引き継ぐ“記憶の継承”の意義について考察を深めていきたい」と意欲的に話しました。

 結果は下記のとおりです。

 
≪特 選≫ 該当者なし

≪入 選≫ 1篇

甲斐 論子(第二部社会福祉学科3年)
朝鮮引揚体験の継承と断絶 -沢田家の「語りたくない」記憶を事例として

≪佳 作≫ 5篇
赤池 藍(経営学科3年) 
日本の服飾業界が直面する課題をどう解決するか

芝生 梨奈(経営学科3年)<共同執筆他3名> 
復興の経営学 ~熊本地震における鶴屋百貨店の事例~

矢津田 好実(経済学科4年)
逆求人のマッチングモデル

若杉 伶奈(英米学科3年) 
“Roger Malvin's Burial”におけるReuben Bourneの罪悪感という「呪い」の帰着

本山 麻由美(英米学科4年)
多文化共生社会化への問題提起-不思議の国と鏡の国におけるアリスの社会的受容の比較- 


ほか奨励賞2篇

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