熊本学園大学におけるしょうがい学生支援の基本方針

2016年4月1日 

これまでの取り組みと基本理念

 およそ人は、その置かれた社会的背景や属性にかかわらず、自らの幸福を追求し、自己実現を図る権利を有している。大学教育の使命は、大学が構築した高度の学問的体系をもって、こうした人間の根源的要請に応えることにある。
また、大学教育を含めた教育は、多様な個性を認めあう自由闊達な人間関係形成の場を提供し、より良き社会の基礎を形作るものでなければならない。

 本学は、かような観点から、しょうがい、性別、民族等の属性にかかわらず、すべての人が尊厳を持って扱われ、差別や障壁を経験することがない大学であろうと努めてきた。しょうがいのある学生に対しても分け隔てなく教育の機会を均等に保障し、対等な人間関係の形成の場を提供するため、物理的な環境の整備をはじめ、「しょうがい学生支援室」を核として修学及び学生生活の支援を継続してきた。
本学は、「障害者の権利に関する条約」が批准され、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」の施行を迎えるに当たり、あらためて、しょうがいに基づく差別が人間の固有の尊厳及び価値を侵害するものであることを確認した同条約を踏まえ、一般的な教育制度の下でしょうがいの有無によらずすべての人を包摂しかつ一人ひとりの教育的ニーズにあった適切な教育的支援を行うというインクルーシブ教育システムの理念に則り、全学的な体制のもとで合理的配慮を軸にした支援の取り組みを行うことが、しょうがいのある学生のみならず、しょうがいのない学生に対しても、一人ひとりの学生のニーズに合致したより質の高い教育を提供することになると確信し、「熊本学園大学におけるしょうがい学生支援の基本方針」(以下、「基本方針」という。)を定めるものとする。

支援の対象

 この基本方針において、しょうがいのある学生とは、「障害者基本法」第2条第1号に規定する「障害者」の状態にある学生、即ち、「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある」学生をいい、しょうがいに関する手帳を所持しない学生又は自己にしょうがいがあることの認識を有しない学生も含まれる。
本学におけるしょうがい学生支援は、前述に定める状態にある学生のほか、本学に入学を希望するしょうがい者、本学の施設を利用するしょうがい者、又は本学が主催する行事、講義、講演会等に参加するしょうがい者(以下、「しょうがいのある学生等」という。)を対象とする。

しょうがいを理由とする差別の禁止

本学は、しょうがいのある学生等に対して、しょうがいを理由として修学や学生生活の機会が損なわれることなく、また、高い教養と専門的能力を培えるよう、しょうがいのない学生に与えられる教育と同等の教育の質を確保するために、入学から卒業に至るあらゆる場面において、不当な差別的取扱いを禁止するとともに、必要な合理的配慮を提供するものとする。

合理的配慮の提供

本学は、入学から卒業に至るまで、しょうがいのある学生等に対し、修学・学生生活を送る上で生じうる社会的障壁を除去するために、修学のための設備に関わる配慮、情報保障、コミュニケーション上の配慮、実習・実技に関わる配慮、公平な試験及び成績評価、学生生活上の配慮等必要な合理的配慮を行う。

全学的支援体制

 本学による合理的配慮の提供は、以下のような全学的体制に基づいてしょうがいのある学生等からの要請により、しょうがいのある学生等との協議の上、合意形成と共通理解を図った上で決定する。

1、本学学長を委員長とする「インクルーシブ学生支援全学委員会」(以下「全学委員会」という。)を設置し、「障害者の権利に関する条約」第24条に規定するインクルーシブ教育システムの理念に基づいた学生の入学から卒業に至るまでの修学・学生生活支援体制を整備する。

2、全学委員会の下に、「インクルーシブ学生支援専門委員会(以下「専門委員会」という。)を設け、個別事案に即したしょうがいのある学生等に必要な合理的配慮に関する審議、具体化及び各部署への実施要請を行う。

3、専門委員会の下にある「インクルーシブ学生支援センター」に置かれた「しょうがい学生支援室」が中心となって、しょうがいのある学生等の相談、専門委員会で具体化された合理的配慮の実施、関係部局との連携を図り、しょうがいのある学生等への支援を実施する。

4、決定された合理的配慮の内容に異議がある場合には、しょうがいのある学生等は全学委員会に申立を行うことができる。さらに全学委員会の決定に不服があるときは「差別と人権に関する委員会」に申し立てることができる。

教育方法等の開発・研修

 本学は、インクルーシブ教育の理念に基づき、すべての学生の関心、能力及び学習ニーズを考慮した教育システム、教育方法の開発に努めるとともに、しょうがいのある学生等への理解を深めるため、教職員を対象とした研修を実施する。

基礎的環境整備

 本学は、しょうがいのある学生等が安全かつ円滑に学生生活を送れるよう、キャンパスのバリアフリー化をはじめとして、基礎的環境整備に努める。

情報公開

 なお、本学のしょうがいのある学生等に対する大学全体としての受入れ姿勢・支援方針等について広く情報の公開に努めるとともに、しょうがい学生支援の利用手続や相談窓口等を記載したわかりやすいパンフレット類を整備し閲覧に供するものとする。


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