ラグビーに打ち込んだ高校時代を経て、自由闊達で、学生が明るく輝いているイメージのあったクマガクへ進学しました。今の学生たちのように、将来を見据えて…といった意識は正直薄く、「クマガクに行けば楽しそう！」というくらい。学業に励みながら、アルバイトや友人との時間も充実した、楽しい4年間を過ごしました。

　卒業後、6年半サラリーマン生活を送ったのち、起業しました。周囲からは、「そういえば、学生時代から『社長になりたい』って言っていたもんね」と言われ、漠然とでも描いていた姿になっていることに驚きました。そんな想いがあったからか、金融論や保険論、経営学、経済学など、世の中のお金の仕組みを学ぶことが楽しく、「インターネット」に出会ったのも大学時代でした。思い返せば、視野が広がった4年間で、今に繋がっているんだなと感じています。

　「RITAグループホールディングス」は、Webマーケティングに強く、通信販売や短期集中ダイエットジムを展開している会社です。熊本を代表する、そして、熊本経済を牽引できる企業になることをめざしていますが、創業当初は経営がうまくいかず、ご飯が食べられないほど苦しい時代を過ごしました。その時に自分自身に潜んでいた「おごり」を痛感し、これまでいただいたご恩を「恩送り」をする生き方をしたいと、「利他の心」という想いを掲げた社名にしました。常に「この人が喜ぶことはなんだろう」と考えながら業務を行っています。さらに、私自身が大事にしていることは「後悔をしない選択をする」こと。これは高校時代から変わらない信念です。自分の人生のハンドルは、自分でにぎる。そのためにも、さまざまなことに挑戦し、経験を重ね、自分自身の価値基準を持つことが大事だと考えています。

　大学での4年間は貴重な時間で、経験することすべてが新鮮で真新しく感じると思います。興味を持ったことにどんどん取り組み、経験の幅を広げてください。私もまだまだ挑戦し、経験を積んでいきます。