社会福祉学部ライフ・ウェルネス学科1年の作田祐也さん(水泳部所属)が、7月17日(日)・18(月)に横浜国際プールで行われた「2016ジャパンパラ水泳競技大会」に出場し、200m個人メドレーで優勝、ほか2種目で表彰台に登りました。
作田さんは、左の手首から先がなく、脳梗塞による右半身麻痺の状態で生まれました。リハビリのため、1歳半から始めた水泳で頭角をあらわし、高校1年生の時にマレーシアで開かれた「アジアユースパラ大会」では4種目に出場。すべての種目で金メダルを獲得しました。
現在は、熊本県のパラリンピック強化選手に指定を受け、2020年の東京パラリンピック出場を目標に練習に励んでいます。
「ジャパンパラ水泳競技大会」は、 国内最高峰のしょうがい者水泳競技大会。今大会で作田さんは、200m個人メドレー優勝、50mバタフライ2位、50m自由形2位の結果を残しました。惜しくも自己ベスト更新には届かず、作田さん自身は結果に満足していないと言います。「正直、全部の種目で金メダルを獲りたかった。以前は勝てていた選手とのタイムの差が小さくなっている。もっと練習して速くなりたい」と意欲を滲ませました。
作田さんは、この春から学生寮に入寮し、練習の拠点も地元・天草から大学プールとスポーツクラブ・ルネサンス内プールに移しました。それまで、週6日の練習で決められたメニューをこなしていた生活が一変。練習メニューから自分で決めてこなさなければならなくなりました。それでも、週4日から5日は4,000mほどを泳ぎ込みます。効率良く練習量を補うため「今後は水泳部の顧問の先生に相談しながらメニューを組み、練習量を安定させていきたい」と話します。
次の目標は11月に行われる日本身体障害者水泳選手権大会で結果を残すこと。来年開催予定のアジアユースパラ大会も視野に入れています。
そして、視線の先には4年後の東京パラリンピックも。今後の活躍に期待が高まります。