4月30日(水)、14号館高橋守雄記念ホールで、東進ハイスクール 東進衛星予備校の現代文講師 林修氏による、学翔学会定期講演会がありました。
当日は、CMの「今でしょ」で2013ユーキャン新語・流行語年間大賞にも輝いた著名人の話を聴こうと、学生や教職員、一般客が多数訪れ、収容人員550名の会場は開場直後に満席となりました。 講演では、テレビでもお馴染みの「いつやるか? 今でしょ!」をテーマに、仕事をするうえで大切なことや大学時代にやっておきたいことについて触れ、
「数学が得意で講師に採用されたが、数学の講師陣が強者揃いと知って現代文に転向した。激戦の中で己を磨き成長する人もいるが、自分は確実に結果が出る方法を計算するタイプ。社会に出たら自分の頭で考え判断する能力が一番大切で、仕事の方法論も人それぞれ。個人的に好きなことをしてお金をもらうのは邪道だと考えるので、嫌なことでもオファーがくれば断らないし、実際やってみたら面白くて視野が広がったこともある。世の中には、その人にしかできない仕事は一つもないし、企業の中では誰もが交換可能な歯車の一つ。だからこそ期待通りの仕事では不十分で、相手の期待値を遥かに超える仕事をしなければ次はない」と自らの仕事感について話しました。
続いて、辛口のコメントと断りながら、「最近の若者はツイッターやラインに興じて貴重な時間を浪費している。その時間に本を読み、ものを書く習慣を持てば、自分の内面と向き合い論理的に考える術を身に付けることができる。人間は考えてものを書くのではなく、書きながら考えるのだ。特に男子学生は、自分に近い仲間とばかり繋がる傾向にあり、そのため世界が広がらない。教え子に本を読むたび必ず著者に感想を送る子がいて、作家のほうも面白がって呼び出し、意見を交わしたがる。自ら行動することで出会いの場は広がるものだし、そこから世の中には多様な見方があると知るのだ。厳しい時代だからこそ、就職に備え内面を充実させる必要がある」と結びました。
抜群の東大合格実績を誇る予備校の人気講師の旬の話題と巧みな話術に、聴衆は引き込まれ盛会のうちに講演は終了しました。
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