絵画『よりそう—夜の万田坑』が寄贈されました

2019.12.24

 12月18日(水)、画家 茅畑孝篤氏から絵画『よりそうー夜の万田坑』が寄贈され、本学産業資料館にて贈呈式が行われました。この絵は紙本彩色と呼ばれる技法によって描かれた日本画で、和紙の上に、墨、柿渋、岩絵具、水干絵具、金箔、にかわを使って制作されたもの。茅畑氏の知人である商学部 堤豊教授を通じ寄贈が実現しました。

 式では、幸田亮一学長が「近代化産業遺産に選ばれた産業資料館に、世界遺産である万田坑の絵画を置くことができ、ありがたく思います」とお礼の言葉を述べました。
 続いて茅畑氏は「この絵はずっと手元に置いていましたが、多くの人に見てもらうことは大事なことで、今回このような機会を得ることができ感謝しています」と話しました。

 広島市立大学に非常勤助手として勤務されていた茅畑氏は、経年劣化によって生まれた、建造物が纏う独特の空気感に感銘を受け制作。この絵画を『よりそう』とした理由を「万田坑が現在のように整備される前、2つの建物がそこにぽつんとあり、それが寄り添っているように感じて『よりそう』としました」と語りました。現在は荒尾市に移住し、地域の有機資源を活用した循環型農業による町おこしに尽力されています。

 寄贈された『よりそうー夜の万田坑』は、産業資料館に設置されています。

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