難関と言われる税理士試験や公認会計士試験ですが、計画的に学習することで必ず合格することができます。会計大学院をうまく活用し、短期間で合格するためのロードマップを紹介します。
会計大学院に入学する前から税理士試験の学習を開始し、入学前に「簿記論」または「財務諸表論」に合格している方は、短期間で税理士資格を取得する可能性が非常に高いと言えます。会計大学院の1年次に残りの会計科目、2年次に税法1科目に合格し、 会計大学院で税法に関する論文を完成させれば、税法2科目が免除され※、税理士登録に必要となる5科目が揃うことになります。
会計大学院の1年次で税理士試験の会計2科目に合格するのは難しいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。これまで暗記一辺倒の勉強をしてきて、なかなか合格できなかった方が、会計大学院で学ぶことで知識が体系的に整理され、一気に合格することはよくあることです。会計大学院での学びを最大限に活用すれば、短期合格も夢ではありません。
働きながら学ぶ方にとって、税理士試験は長く過酷な闘いとなってしまう場合があります。税理士試験は年に1度しか実施されませんし、あと一歩のところで何年も合格できないと、心理的にも経済的にも大きな負担となります。本学会計専門職研究科では、会計に関する論文を完成させることで会計1科目、税法に関する論文を完成させることで税法2科目が免除※となります。
公認会計士試験の最初の難関である短答式試験は、会計大学院で所定の単位を修得し修了すると4科目(財務会計論・管理会計論・監査論・企業法)のうち会計3科目が免除となり、企業法1科目だけ受験すればよいことになります。短答式試験の負担が大幅に軽減されることで、論文式試験対策に十分な時間をかけることができ、短期合格が近づきます。
「会計専門職基礎」の単位を修得し修了すると、実務補習の単位が減免されます。
※本学会計専門職研究科において、会計分野の論文を完成させ、審査に合格することで税理士試験における会計科目1科目の免除を国税審議会に申請することができます。また、同様に税法分野の論文を完成させ、審査に合格することで税理士試験における税法2科目の免除を国税審議会に申請することができます。