福祉環境学専攻の教育理念・三つのポリシー

福祉環境学専攻の教育理念・三つのポリシー

修士課程

教育理念・目的

社会福祉学研究科修士課程は、現代の多様化、高度化する社会福祉や社会保障の課題に応えるべく、人権保障を基礎にして、社会福祉学や福祉環境学領域における実践、並びに社会福祉や社会保障政策の理論と歴史を研究することを通して、社会福祉領域の指導者として活躍しうる高度専門職業人、並びに広い視野を有する研究者を養成することを目的とします。

学位授与の方針[ディプロマポリシー]

修了時に以下の能力を身につけ、学則に定める学位授与要件を満たした者に学位を授与します。

  1. 豊かな人間性と幅広い教養を基礎として、ウェルビーイングの向上と人権擁護の視点から、国内外の地域社会の諸課題に対して、自ら積極的に向き合い、福祉環境学領域の指導者、研究者として活躍しうるための人権に配慮した研究倫理を身につけています。
  2. 福祉環境学領域の指導者、研究者として活躍しうる福祉環境学に隣接する学問領域を含む広範で高度な専門知識・技能と、的確な情報を収集・分析し、問題を解決する能力を身につけています。
  3. 福祉環境学領域の指導者、研究者として、国内外の諸課題の解決に向けて、自らの調査研究に基づき、論理的・批判的に思考し問題解決の方法を提案できる能力を身につけています。
  4. 福祉環境学領域の指導者、研究者として活躍しうるために、国内外の多様な人々とのコミュニケーション能力と他者への共感力をもって、健康・生活・環境及び地域社会の課題解決に主体的・協働的にかかわり国際的にリーダーシップを発揮できる能力を身につけています。
  5. 地球規模で、すべての人々が生きがいを持ち、自由な選択によって豊かな生活ができる国際社会の実現に向け、 講義・演習・フィールドワークなどで修得した知識・技能・態度を有機的に関連づけ、新たな価値を生み出す創造的思考力と、自身の研究内容を福祉環境学の理論や方法論の中で位置づけ、研究テーマに即した論文が作成できる能力を身につけています。
教育課程編成・実施の方針[カリキュラムポリシー]

学位授与の方針に定めた高度な専門知識と課題解決能力及び社会福祉学または福祉環境学に関する理論と研究方法を修得するために、以下の方針でカリキュラムを編成します。 なお、研究リテラシーや研究倫理に関する基礎的能力を修得するために、「社会福祉学・福祉環境学方法論専門研究」を必修科目として位置付けます。また、社会福祉学領域または福祉環境学領域の指導者、研究者として活躍しうるために、隣接する学問領域での高度な専門知識を取得することができるように、より多くの講義科目を履修できるように配置します。

福祉環境学領域におけるフィールドワークの重要性を鑑み、現地調査の手法を学びつつ、幅広い知識を身につけながら専門分野に関する研究能力を涵養するため、専門的講義と国内外でのフィールドワーク、演習を体系的に配置します。学生の研究テーマを考慮して、集団指導体制で、教育・研究を実施します。

入学者受入れ方針[アドミッションポリシー]

社会福祉学または福祉環境学に関する基礎的知識(学部卒業程度)を有し、以下のいずれかに該当する方を受け入れます。

  1. 大学において福祉環境学を学び、更に高度な専門的能力の修得を目指す方。
  2. 福祉環境学領域における研究を活かし、自らの研究能力、職業能力を高めようとする方。
  3. すでに職業人として活躍しており、福祉環境学を研究することにより、更に新たな職業領域を開拓しようとする方。
  4. 国際社会における福祉や環境に関する諸課題に関心を有し、自らの力で課題解決に取り組む姿勢と意欲を持つ方。