「ヒライ学生研究奨励」に応募20件・学生による研究テーマ発表会がありました

大学

2017.11.08

 株式会社ヒライが本学学生の優れた研究活動を支援する「ヒライ学生研究奨励」に20件の応募があり、11月6日(月)に14号館1411教室で学生による研究テーマ発表会がありました。

 この奨励制度は、熊本県を中心に弁当や惣菜の製造・直売を行っている株式会社ヒライが、地域貢献や次世代を担う人材育成を目的に学生の研究について活動を支援するもの。また、発表の場を提供し、優れた研究活動について表彰を行うものとして今年度初めて創設されました。本学では産学連携の一つとして、学生の研究意欲の向上につながることを期待しています。

 研究テーマは現代の社会的な課題(地方創生・高齢化社会・貧困・環境・働き方など)について広く募集し、10月31日までに20件(商学部9件、経済学部5件、社会福祉学部6件)の応募がありました。今回の発表会は、各研究チームを代表する学生が研究テーマの概要や今後の活動計画についてプレゼンテーションする場として設けられ、株式会社ヒライホールディングスの平井健丞専務取締役、松永司常務取締役をはじめ4名の役員が出席。本学商学部長の池上恭子教授が進行を務めました。

 開会に先立ち、平井健丞専務取締役が「2018年に創業50年を迎えるヒライは、社員や役員にも熊本学園大学の出身者が多く、ともに熊本に根ざし成長してきました。地域への恩返し、そして大学への貢献ができないかという思いでこの学生研究奨励を設け、多数の応募があり嬉しく思っています。皆さんのさらなる成長・発展を願っています」と挨拶。

 発表会では、前半・後半で10チームずつに分かれ、研究テーマを設定したきっかけや意義、今後予定している活動とめざす成果などについて、代表の学生が3分間で説明を行いました。発表の中には、高齢化社会に目を向けたテーマが多く、食生活と蛋白源の入手に関する調査研究や、地域にある銭湯の福祉的機能の見直しや高齢化社会に即した商店街の活性化に向けた活動計画などがあがりました。他にも、熊本地震からの復興をめざす地域の観光産業活性化や自然環境保全、熊本の資源や特産品をいかした地域創生に向けた取り組みなど、さまざまなテーマで学生が今後の展望について語り、ヒライからは研究目的や調査手法、活動が生み出す成果などについて質問がありました。

 すべての発表が終わると、松永司常務取締役から「興味深いテーマがたくさんあった。発表は要点を絞って工夫するともっとよくなる。成果発表まで、研究を深められるよう頑張ってください」と激励の言葉がありました。

 熊本特産のあか牛を楽しめる企画をプレミアムフライデーの起爆剤とし、働き方改革促進に向けた調査・研究に関して発表した梅本唯以さん(経済学科3年/金ゼミ)は「ゼミ仲間でアイディアを出し合い、地元の産業をいかして社会問題の解決につながる研究がしたいと応募しました。早速、市場調査を進めていきたい」と話しました。

 20チームにはそれぞれ3万円を上限に今後の活動費が支給され、2月に予定している研究成果の発表会で優秀な研究成果を収めた4チームに、支援金20万円が贈られます。

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