全日本中国語スピーチコンテスト全国大会で最優秀賞を受賞!東アジア学科の瀬野智博さん

学部

2019.01.23

 1月13日(日)、第36回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会が日中友好会館(東京都)で開催され、瀬野智博さん(東アジア学科5年)が日中友好協会会長賞(最優秀賞)を受賞しました。日中友好協会が主催する本コンテストは、日本における中国語学習の普及と質の向上を目指し、日中両国民の相互理解と友情を深めることを目的として毎年開かれるもので、今年で36回目。高校生・一般・大学生部門、朗読部門に分かれて、発音、話し方、演説内容を主な審査基準として中国語力を競います。

 大学生部門に出場した瀬野さんは『自動運転が切り開く人とコンピューターが共存する新時代』と題して、自動運転の発達によるメリット・デメリットをテーマにスピーチ。大学生部門1位入賞、外務大臣賞、中日友好協会賞、さらに高校生・一般・大学生の3部門を通して最も優秀な成績を収めた者に授与される日中友好協会会長賞受賞の快挙を成し遂げました。

 瀬野さんの本大会への挑戦は2年次、3年次に続いて3回目。過去2大会では熊本県大会で最優秀賞を受賞したものの、全国の壁は厚く、上位入賞は果たせていませんでした。今回、3位内入賞をめざして臨みましたが、総合1位という自身も予期せぬ結果に「過去の大会では優勝した人がとても輝かしく見えたことを覚えています。今回、その場に自分が立てたことが信じられない気持ちでした」と悲願達成の瞬間を振り返りました。また、目標以上の躍進を遂げた理由について「留学経験(交換留学生として北京第二外国語学院へ平成29年3月からの1年間)ももちろんですが、一番成果につながったと感じるのは、毎日1時間、音節表(中国語の五十音表のようなもの)を声に出して読み続けたこと。さらに、スピーチを自分で録音して、自己評価する訓練も続けました。過去の悔しい経験が、意志を強く持って学習を継続する力になったと思います」と話しました。

 受賞を受け、1月23日(水)に神本忠光外国語学部長、圡井浩嗣東アジア学科長とともに、幸田亮一学長のもとを訪れ受賞報告を行いました。幸田学長に、東アジア学科へ進学した理由を聞かれると「高校時代に教科書で読んだ魯迅の短編小説を原文で読んでみたいと思ったことがきっかけで、中国語を専門的に学べる本学科への進学を決めました。入学当初は“読む”ことが目的だったので発音はあまり気にしていませんでしたが、発音がわかるようになると自然と文章の読解力もあがり、音と言葉はつながっているんだと実感しました」と感慨深く語りました。

 幸田学長は「まさに『クマガクではこんなに成長できるんだ』というモデルとなってくれましたね」と、決して諦めず挑戦を続け勝利を勝ち取った瀬野さんの偉業を称賛しました。

 詳しい大会結果は日本中国友好協会のホームページでご覧いただけます。

 ★学園通信「銀杏並木」433号(2016年11月発行)で瀬野さんの活躍を掲載しています。ぜひご覧ください。

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