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クマガクフォーカス KUMAGAKU
FOCUS

大事なことは、人に伝える力

商学部

水野 真実准教授

Mizuno Mami

学問っておもしろい!

熊本県出身。2021年に本学商学部に着任。
専門分野は会計学。担当科目は工業簿記、応用演習など。

研究テーマは「医療の原価計算」

 皆さん、一度は病院に行ったことがあると思います。受付から診察、入院、そして最後に会計。私は、受付から会計まで「患者さんにかかる原価はいくら?」を計算する方法を研究しています。なぜ、そのようなことを研究するかというと、病院の経営がうまくいかなくなると、病院が倒産して必要な時に受診できなくなるからです。そこで、一般企業と同じように、病院も“経営を続けていく”ために、管理会計の手法で、どの病院でも活用できる原価計算の方法を模索、研究しています。

前職の病院勤務の経験をいかして

 私は、熊本機能病院で9年間働いていました。大学院を卒業後、新卒入社で分からないことも多く、毎日必死でした。さらに病院には、多職種のスタッフが在籍しており、医師や看護師が話す言葉が呪文のように聞こえることも。「え? どういうこと?」と何度も質問し、怒られることもしばしば。しかしながら、それは相手も同じことで、私が当たり前だと思って話すことも、そうではないことがあります。この経験から、“どんなに難しい分析をしたとしても、相手に分かりやすく伝えられなければ意味がない”ということを学びました。

誰もが分かるように伝えること

 仕事や研究でも、大事なことは“誰もが分かるように伝える”ことです。これは私のゼミ生にも口酸っぱく伝えています(笑)。難しい内容でも、相手にどれだけ分かりやすく伝えるか。そのためには、相手のことを知ることも重要です。「どんなことを知りたいのか」「なるほどと思ってもらうには、どう伝えようか」など。つまり、“人に伝える力”があってこそ、(私の分野でいうと)分析結果などの数値がいきてきます。これまで、数々の失敗をしてきましたが、この経験が伝える力につながっていると思います。

(2024年9月取材)

野入 琴音さん

商学科4年

茨城県/水戸第三高等学校出身

水野先生の講義はココがおもしろい!

 水野先生のゼミでは、財務諸表の読み方や経営戦略などの会計学を学修しました。先生はフレンドリーで親身に接してくださるため、安心して学ぶことができます。原価企画を考える会で、レゴブロックを使って製造コストや販売価格の削減をグループで考察したことは印象深い経験です。授業を通じて企業の決算ニュースが理解できるようになった時は、成長を実感しました。卒業後は金融業界で、学んだ知識をいかしていきたいと考えています。

私の学問を支える名脇役

PowerPoint

講義資料はもちろんのこと、頭の整理をするときにも活用しています。特に講義では、伝え忘れを防ぐため、PowerPointのアニメーションを使って、順序よく、分かりやすい資料をめざしています。

先生のもう一面

SUPER EIGHT

ゼミ生は知っていることですが…SUPER EIGHTが好きで、学生のころからCD・DVDを集め続けています。運転中はもちろん、散歩中などに聴いています。彼らを見ていると、元気が出ます。

銀杏並木 464号

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