長崎県立島原高等学校と外国語学部との高大連携プログラムを実施しました
2025.07.29
7月28日(月)、11号館の1133教室で、令和7年度長崎県立島原高等学校(以下「島原高校」)文理探究科2年生国際探究「夏季国際探究熊本研修」を実施しました。これは、外国語系の学部を有する大学での学びを体験し、高校卒業後の進路意識を高めることを目的として、島原高校からの要望を受けて実施したもの。同校の2年生21名が参加しました。
午前の研修では、野田耕司外国語学部長が「AI時代に外国語を学ぶ意味」をテーマに講義。「外国語を学ぶことは、多様な文化や思考様式、価値観を理解することにつながる。また、複眼的思考を身につけることで、人としての幅を広げ、深みのある人間へと成長できる」と説明しました。そして、「AI時代に外国語を学ぶ意義はあるのか」という問いに対し、「外国語を学び・使うことは人生を豊かにするものであり、学ぶ意味は非常に大きい」と結論づけました。
続いて、外国語学部の概要説明が行われた後、学部に在籍する学生2名が、学生目線での学びについて紹介しました。英米学科4年の川上峻玄さんは、「英語はもともと苦手でしたが、英米学科での学びをとおしてTOEICの点数が入学時から300点伸びました。英語力が伸びた要因の一つは、英語のみで留学生と会話できるスペース『English Lounge』を積極的に利用したことだと思います」と話しました。東アジア学科4年の鎌田涼さんは、「東アジア学科は1学年の定員が50名と少人数で、先生との距離も近く、語学を学ぶには最適な環境です。また、クマガクは留学制度が充実しているのも魅力です」と述べました。
午後の研修では、外国語学部の教員による「異文化理解」と「国際分野におけるテーマの選び方と調査方法」の講義を受講。最後のプログラムでは、本学に在籍する韓国、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、オーストラリア出身の留学生たちとの交流会が行われました。交流会では、留学生が三択クイズを出題し、「1番が正解だと思う人は右手、2番は左手、3番は両手を挙げてください」と説明。「私が日本に来て一番驚いたことはなんでしょう?」などの質問で、高校生たちと積極的に交流しました。終了後には連絡先を交換する姿も見られ、別れを惜しむ様子が印象的でした。
参加した島原高校2年生の女子生徒は、「大学は国公立志望でしたが、奨学金制度の充実や、専門に特化したプログラムの話を聞き、私立大学も選択肢のひとつとして考えていきたいです」と笑顔で話しました。