リーガルエコノミクス学科の井上ゼミがオンラインによる合同ゼミ研究報告会を実施

学び

2025.03.25

 3月3日(月)、企業・行政機関の活動にかかわるビジネス法の研究をテーマとする経済学部リーガルエコノミクス学科の井上弘樹教授(専門:民事法学)のゼミは、宮崎産業経営大学経営学部の柚原ゼミ(専門:経営学)、出山ゼミ(専門:会計学)とオンラインによる合同ゼミ研究報告会を実施しました。経営学や会計学は経済学とともに周辺領域でビジネス法と密接な関係があり、今年度の開催で12年、13回目となります。今年度の合同ゼミは、3つのゼミ生とゼミ担当教員に加え、宮崎産業経営大学経営学部卒業で、現在、本学大学院会計専門職研究科に所属している大学院生も参加して33名での実施となりました。

 井上ゼミでは、学習定着率を上げるための手法である「Teaching Others」「To learning」学習メソッドを活用しつつ、企業を取り巻く環境の高度化・複雑化に対応した現状把握と分析を行いながら、ある学問分野を別の学問分野に適用して新たな知見を得ることを目的としています。また、これまでにはあまりなかった正解のない課題が数多く存在している今日においては、その場の状況や相手の価値観を理解しながら自分の考えをまとめて発言したり、相手にふさわしい表現で伝えたりしながら解決する力(企業法務の技法)を涵養することも目的としています。

 今年度の合同ゼミ研究報告会では、はじめに、井上教授が、経済産業省の「人生100年時代の社会人基礎力」を題材に合同ゼミの意義を踏まえ、開会の挨拶を行いました。次に、学生報告として、宮崎産業経営大学の出山ゼミが「ステークホルダー資本主義に向けた企業経営」のテーマで、同柚原ゼミが「サブスクリプションに関する一考察~エアークローゼットとNORELの事例を踏まえて~」のテーマで研究報告を行いました。最後に、井上ゼミの2年生が「自動運転技術の進化に伴う未来の法整備と課題」、「外国人が日本の土地を買うことによる問題~現状と課題・他国の事例~」、「ブライト企業~より良い就職選択へつなげるブライト企業~」のテーマで研究報告を行いました。

 今回の合同ゼミ研究報告は、時代に合ったテーマ設定と深く考察されている内容で、それぞれのゼミの視点からの報告とともに、ゼミ生による活発な意見交換や教員陣からのフィードバックなど、多くの学びがある時間となりました。リーガルエコノミクス学科は法と経済を学ぶ学際系の学科であり、このような学科の性質から、専門分野の異なる学生たちが分野や大学を超えて学び合うことは必要なことです。井上ゼミでは、単独の学問分野では解決困難な領域について複数の学問分野を統合して学問横断的に進めて行く学際的学習(Interdisciplinary Learning)や専門を超えた越境学習の場を今後も学生たちに提供していきたいと考えています。

宮﨑産業経営大学HPリンク:https://www.miyasankei-u.ac.jp/2025-03-10/15836/

※社会人基礎力 https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html(経済産業省)

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