馬場智大准教授が熊本マリスト学園高校ディベート部の生徒と意見交換会

教員・研究

2025.05.07

 4月30日(水)、「新1号館みらい」13A教室で、馬場智大准教授(専門:刑法)と、熊本マリスト学園高校ディベート部の9名が意見交換会を実施しました。これは、8月2日(土)から開催される第30回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)への出場をめざす生徒たちが、高校の部の論題である「日本はあらゆる犯罪を司法取引制度の対象とすべきである。是か非か」について、馬場准教授の見解を伺い、自らの考察をさらに深めたいとの要望を受けて実現したものです。

 馬場准教授は、司法取引には「自己負罪型」と「捜査協力型」があることを紹介。「自己負罪型」は被疑者が自白することによって量刑上有利に扱われるものであり、「捜査協力型」は、共犯者などの他人の犯罪について情報提供することで捜査に貢献し、見返りとして自身の量刑が軽減される仕組みであると、板書を交えてわかりやすく説明しました。また、日本で司法取引制度を導入した場合のメリット・デメリットについても、生徒たちが理解しやすいよう具体例を挙げながら解説しました。

 ディベート部部長の目野琥太郎さん(3年)は、「意見交換会に先立ち、司法取引制度について勉強してきたつもりでしたが、『捜査協力型』については新たに学ぶことも多かったです。大会に向けて知識を深めることができ、有意義な意見交換会となりました」と感想を述べました。

 最後に馬場准教授から参考文献の調べ方についての助言があり、「本日の意見交換会がディベート大会の一助となれば幸いです。皆さんのご活躍を期待しています」と激励の言葉が送られ、意見交換会は終了しました。

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