「深学科プログラム」の一環で社会福祉学部長の高林秀明教授が付属中学校で「福祉」の授業を行いました

2024.07.02

 6月7日(金)、社会福祉学部長の高林秀明教授(専門:地域福祉論)が、付属中学校1階アトリウムで、「福祉」をテーマに(すべての人が幸せに、豊かに暮らせる社会について考える)授業を行いました。これは、付属中学校・高校で行われている、自ら考え行動することで学力と豊かな人間力を備え、夢の実現をめざす「深学科プログラム」の一環として行われたもので、2年生約60名が受講しました。

 はじめに、高林教授は、「普段の暮らしの『幸せに』なくてはならないもの、どうしても必要なモノやコトをあげてみよう」と問いかけ、生徒たちは「家族」「友だち」「美味しいごはん」「布団」「SNS」など、思い思いに発表をしました。高林教授は、「社会福祉学部の学びの対象は、人と環境、その相互作用であり、その一つでも欠けてしまうと普段の幸せを感じることができなくなる。福祉には『“ふ“だんの“く“らしの“し“あわせ』を実現する目的のための福祉、そして、『“ふ“だんの“く“らしの“し“あわせ』を実現するための実践としての福祉、の2つがある」と語りかけました。

 また、仕事や生活、家族の問題を抱えるしょうがいのある女性を例に、「女性が困っていること、幸せな暮らしのために必要なこと」を考える時間では、普段の暮らしの仕組みを紐解いていくことで、私たち暮らしや健康は、(仕事・収入、人とのつながり 、社会制度)の3つの主な要因に支えられているということが分かりました。

 最後に、生徒を代表してA組の長岡ゆりさんが「福祉とは一人ひとりの背景をみて、周りの人が支え、支えられていくことだと感じました。また、その環境は、周りからの支えがあればより良い方向に動かすことができるということを学びました。これらのことを今後の生活にいかしていきたいです」と感想を述べました。深学科プログラムでは、「福祉」の授業に続き、次回は「平和」をテーマに、自分がこれから社会とどう関わっていきたいのかを考えるプログラムを実施予定です。

 

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