ライフ・ウェルネス学科「2024年度合同研究発表会」を開催しました

イベント

2024.12.25

 

 12月14日(土)、4号館でライフ・ウェルネス学科4年生による「2024年度合同ゼミ成果発表会」が開催されました。これは4年生が執筆した卒業論文やライフ・ウェルネス演習における卒業研究として取り組んだ成果を発表するもので、「スポーツ1」、「スポーツ2」、「教育」、「健康・福祉」、「総合・その他」の5つの分野で教室に分かれ、同学科2・3年生が聴講するなか、78名の4年生が4年間の学びを真剣な表情で披露しました。       

 「沖縄県における子どもの貧困と学校での対応に関する考察―現職教員を対象としたインタビュー調査からの検討―」をテーマに発表した藤塚ゼミの金城巴奈さんは、令和4年国民生活基礎調査における18歳未満の相対的貧困率が、沖縄県は全国の約3倍の29.9%に及ぶことに着目し、教員が子どもの貧困率にどのように対応し、改善を図っているのかを2024年8月から11月にかけて現役教員8名にインタビューし、その考察を発表しました。「教員は生活習慣や金銭面での気づきから子どもたちの貧困を把握し、学校生活や学習面からの支援はできるが、直接的な介入ができないことに加えて、ネグレクトの問題もあり解決は容易ではない」と結論づけました。

 また、「高強度インターバルトレーニング※1が陸上中長距離における競技力の規程因子に及ぼす影響」をテーマに卒業論文を執筆した高橋ゼミの清田飛羽さんは、自分自身の陸上部の経験を振り返り、高校1年生から大学4年生までの7年間で自分の記録が伸びなかったことから、高強度インターバルトレーニングが及ぼす影響について興味を持ち、卒論のテーマに選んだと説明しました。調査方法として、本学陸上部に所属する男子学生4名で、トレーニング期間前後で、1500mのタイムトライアルと最大無酸素性走行テスト、ジャンプ能力の三つの測定からなるパフォーマンステストを実施。その結果、三つの測定全てで記録が向上する成果が見られたと発表しました。「今回は被験者が4名と少なかったので、次回は大人数で測定してみたい」と今後の抱負を語りました。

 各教室では、活発な意見交換も行われ、有意義な成果発表会となりました。

 

※1・・・有酸素性および無酸素性エネルギー供給機両方の能力を高め、スポーツ競技の競技能力を高めるトレーニング方法。球技系のスポーツを含め多くのスポーツ競技選手が取り入れている。

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