第一部社会福祉学科の学生が福岡市天神地区警固公園界隈の「まちの保健室」を視察

学び

2025.01.20

 12月14日(土)、第一部社会福祉学科の黒木邦弘教授(専門:ソーシャルワーク方法論)のゼミ生が福岡市で行われたフィールドワークに参加しました。この取り組みは、西南学院大学、筑紫女学園大学、中村学園大学、そして福岡県内の社会福祉施設の若手職員が一堂に集まり、福祉の魅力を語り合うことを目的とし、ゼミ生は、第一部として西南学院大学を会場に開催された「第7回オープンケアエリアふくおか」に参加しました。
 プログラム1では、筑紫女学園大学の大西良准教授が行っている福岡市天神地区警固公園界隈の「夜回り」「まちの保健室」の報告を聞きました。そのなかで警固公園界隈には週末になると未成年が集まり、オーバードーズや飲酒などに発展している実態が映像を交えて報告されました。プログラム2では、4大学の学生によるプレゼンが行われ、香月彩乃さん(4年)は「益城町での学生ボランティアの取り組み」について報告。熊本地震後に発足した「おひさまカフェ」を事例に、自身の成長と活動継続の課題を示しました。続いてプログラム3では、4大学の学生が福祉施設の若手職員との交流を深めました。
 終了後、ゼミ生は、第二部として、警固公園内にある「警固公園安全安心センター」で、大西准教授の指導のもと「夜回り」「まちの保健室」の取り組みに参加しました。学生たちは、大西准教授やNPOの方とともに夜回りや、中学生など数名に聞き取りを行い、小児科医のいる「まちの保健室」につなぎました。この日は、10名近くの子どもたちへの声かけが行われました。
 参加したゼミ生は、「今回、警固公園に集まる子どもたちの現状と課題について知り、これまで画面上の世界でどこか他人事のようだった現実を突きつけられました。そして、子どもたちの声を聞いて、改めて非行少年という言葉にバツのレッテルを貼るのではなく、その背景に隠された苦しみや孤独・不安に向き合い、その子の環境から目を向けて支援して行く必要があると思いました。一筋縄では行かない支援になると思いますが、自分にできる事をやりたいと強く思います」と述べました。
 ゼミ生たちは、中村学園大学の子育て支援ホットケーキ&PEC、西南学院大学の海外福祉実習、筑紫女学園大学の学生食堂など、他大学における福祉や教育の多様な活動や学びに触れ、大いに刺激を受けました。同じ福祉分野・教育分野を学んでいる学生同士が互いに励まされるとともに、「自分自身ももっと学びを深めていきたい」という意欲が高まる様子がうかがえました。

SHARE: