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子ども家庭福祉入門で外国人留学生が登壇し「多文化保育」について発表
2025.11.11
10月29日(水)、子ども家庭福祉学科「子ども家庭福祉入門Ⅰ/Ⅱ」(担当:山西裕美教授/出川聖尚子教授/上原真幸准教授)で、本学の外国人留学生3名が登壇し、各国の子ども文化を紹介しました。本科目は、子ども家庭福祉学を初めて学ぶ学生に、子どもと家庭の現状や、いま求められている支援の在り方などを考えるきっかけとするものです。今回は、将来、海外にルーツを持つ子どもの保育に携わる可能性もある1年生に、多文化共生の視点を育むことを目的に実施しました。
韓国・大田大学校からの交換留学生、キム ソヨンさんは、韓国の子どもに人気のコンテンツや簡単なあいさつを紹介。子どもの遊びとして人気の「チャムチャムチャム(あっち向いてホイ)」を全員で体験し、教室は大いに盛り上がりました。
ベトナム・ベトナム国家大学ハノイ校からの交換留学生、ホー ティ ジエウ レさんは、学校での一日の過ごし方を説明し、わらべ歌に合わせて隠した石や豆がどちらの手にあるかを当てる手遊び「タップ・タム・ヴォン」を紹介。学生も一緒に体験し、楽しく学びを深めました。
台湾・崑山科技大学からの交換留学生、セン コウヨクさんは、台湾の童謡や子どもに人気の遊びを紹介。さらに「台湾の子どもたちの間ではポケモンが人気」「台湾の幼稚園では年齢に応じて2時間程度のお昼寝、小学校でも昼食後に約30分程度のお昼寝があります」など、日本との共通点や文化的な違いを分かりやすく説明しました。
質疑応答では、「給食で人気のメニューは」の質問に対し、「台湾では生野菜はあまり食べず、給食ではチキンが人気」、「韓国では給食室で手作りされるドーナツが人気」、「ベトナムではスープが人気で、給食でも毎日提供される」など、各国の実情が紹介されました。
最後に、キム ソヨンさんから「日本の幼稚園の様子について教えてほしい」との問いがあり、上原准教授は日本の幼稚園の一日を紹介。また、「韓国と日本では教育時間が異なり、韓国では8時間以上の幼稚園運営が広がる一方、日本の幼稚園は通常4~5時間程度の教育時間が一般的」と解説しました。
受講した学生は、「保育者として相手の文化的背景を理解することの大切さを実感した」「TSMCの影響で台湾ルーツの子どもが増える背景も踏まえ、将来多文化の子どもを保育する際に今日の学びをいかしたい」と感想を述べました。
