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社会福祉学部の黒木ゼミが大規模災害時多職種連携避難訓練に参加しました
2025.12.09
11月28日(金)、社会福祉学部の黒木邦弘教授(専門:ソーシャルワーク方法論)と、そのゼミ生は、社会福祉法人リデルライトホームおよび社会福祉連携推進法人ジョイント&リップルが実施主体となり行われた「福祉避難所開設支援」と「福祉車中泊設置支援」を主な内容とする訓練に参加しました。訓練には、本学に加え、熊本県内の福祉系大学の学生たちも「Disaster Welfare Assistance Students(以下DWAS※1)」として参加しました。
今回の訓練は、気象庁による「2012年7月九州北部豪雨」検証報告書および関連論文をもとに企画されたもので、当日は、日本福祉大学の山本克彦教授による講話のほか、①初動対応体制の構築(災害対策本部の設置を含む)、②福祉避難所の開設(在宅の避難行動要支援者支援を含む)、③福祉避難所併設の車中泊スペースの設置(DWAT※2によるアセスメントおよびDWASによる補助を含む)、④熊本市への報告、といった一連の展開プロセスを確認しました。また、ユーザー㈱の協力・助言のもと、車中泊支援キットを活用した車内環境整備の実演も行われました。
DWASとして参加した学生は、福祉避難所の設営、近隣の自主避難所における避難所アセスメント、DWATソーシャルワークチームへの帯同補助など、参加大学が協力しながら多様な活動に取り組みました。黒木ゼミの学生は、福祉避難所の設営を担当し、パーテーションやベッドの設置などの作業に従事しました。
令和7年度は災害関連法制に「福祉サービス」が加わり、福祉法制に「防災」を組み込む議論が一層進展しています。こうした状況のなか、今回の訓練のように経験豊富な熊本DWATと参加大学のDWASが連携して実施する訓練は、災害に強い熊本のソーシャルワークの実現に向けた重要な取り組みになると期待されます。
※1…Disaster Welfare Assistance Studentsの略、災害時の福祉支援に取り組む学生たちという意味
※2…大規模災害時に、被災自治体からの要請を受け、避難所等において高齢者や障害のある人など、要配慮者に対する福祉支援を行うために、さまざまな職種の福祉人材で構成された災害派遣福祉チーム
