「災害と社会フィールドワーク」を熊本県球磨村で実施
2025.06.24
6月7日(土)、第一部社会福祉学科社会共生コースの授業の一環として、「災害と社会フィールドワーク」(担当:黒木邦弘教授)を熊本県球磨村で実施しました。本フィールドワークは、令和2年7月豪雨の発災直後から被災状況の調査や復興支援に携わった前福祉環境学科鈴木康夫特任准教授をはじめ、一般社団法人くまむら山村活性化協会(令和7年3月31日法人閉鎖)の関係者、球磨村役場の皆様の協力のもと行われました。
当日は、球磨村内の3地区(渡地区、一勝地地区、神瀬地区)を訪問。渡地区では、球磨村役場の職員より令和2年7月豪雨の全体像について説明を受けた後、被災した特別養護老人ホーム「千寿園」の跡地を見学しました。一勝地地区では、くまむら山村活性化協会の関係者が地区および鉄道の被災状況について解説。神瀬地区では、球磨村議会の元議員が、地域の歴史や災害直後の様子、役場の対応、そして球磨村の未来への思いについて語りました。
今回のフィールドワークを通じて、学生たちは人口減少と高齢化が進む山村地域における大規模災害発生時の課題、特に避難行動に支援を要する方々への対応の困難さについて理解を深めました。また、復興の過程における行政、地域づくり、防災対応に携わる専門職それぞれの立場からの取り組みを知ることで、災害と地域社会との関係について多角的に考える貴重な機会となりました。