商学科のゼミ生が熊本中心市街地活性化イベントに参加しました

学び

2025.07.11

 7月5日(土)・6日(日)、商学科の畠山直准教授足立裕介准教授の3年ゼミ生が、熊本市中心商店街等連合協議会が主催する熊本城復興応援事業「城下町くまもと七夕まつり」に出店しました。これは、熊本市中心市街地の活性化を目的として、上通繁栄会など10の商店街が市民のためのお祭りとして開催したもの。若い力を「街づくり・人づくり」へとつなげることを目的とし、企業や熊本県内の大学と連携し、来街者、特に親子連れが楽しめる参加型の企画として実施されました。

 ゼミ生たちは5月下旬から約1カ月をかけて準備を進め、当日に臨みました。5日は、畠山ゼミ生5名が1980年代の熊本市中心商店街を再現したストリートマップを展示。当時と現在の店舗の変遷など、学生ならではの視点で気づいた点を来街者に丁寧に伝えました。

 6日には、足立ゼミ生9名が「お店屋さん体験ゲーム」を実施。このゲームは小学生を対象に、模擬的な「食べ物屋さん経営」を体験することで、子どもたちに「経営」と「資金管理」の考え方を楽しく学んでもらうことことを目的にゼミ生たちが考案しました。
 子どもたちは15種類の店舗から、お店を選択し経営します。ゼミ生は「卸売業者」と「お客さん」役を担当。子どもたちは初期資金の100円で、ゼミ生が手作りした硬貨を用いて実際に取引を行い、好みの商品を「仕入れ」、自分で売値(上限100円)を設定します。販売方法は子どもたち自身が決め、客役のゼミ生は「予算カード」を引いて、その予算に応じて子どもたちのお店から買い物をします。さらに売上金を使って新たな仕入れを行い販売を繰り返すなかで、子どもたちは経営の基本的な流れを体験しました。また、サイコロを振って売上が増減するチャレンジ企画を導入。「経営には予測できない要素がある」ことも体感しました。延べ50名の子どもたちが参加し、保護者やゼミ生に相談しながら楽しそうに売上金を競ったりする様子が見られました。

 足立ゼミの久連松真衣さんと牧本莉々加さんは、「子どもにも経営の仕組みを楽しく体験してもらおうと、売上や利益の流れを可視化できるゲームを企画しました。ラミネート製の硬貨や商品プレートを手作りし、毎週ゼミの時間に仲間とルールや構成を何度も見直しながら、工夫を重ねてきました」と振り返り、「ルールを理解するのが難しい子どももいましたが、ゲームをとおしてお金の流れを理解し、増えたお金をうれしそうに親御さんに見せる姿がとても印象的でした」と笑顔を見せました。さらに、「商学部や経営といった言葉にピンとこない子どもたちにも、『経営って面白い』と実感してもらえたことが何より嬉しかったです。今後は未就学児や中学生など、さらに幅広い年代に向けて活動を広げていきたい」と、今後への意欲も語りました。

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