「地域と交通」でJALスカイ九州の寺本奈実氏がゲスト講義
2025.07.15
7月8日(火)、商学部の伊津野範博教授が担当する「地域と交通」で、株式会社JALスカイ九州のグランドスタッフ、寺本奈実氏(2020年3月ホスピタリティ・マネジメント学科卒)を招いたゲスト講義が行われました。
講義では、2023年3月にリニューアルオープンした阿蘇くまもと空港の概要や、JALスカイ九州の事業内容、そして寺本氏が日々携わっているグランドスタッフの業務について紹介されました。「お客様と最初に接するのが私たちグランドスタッフ。飛行機の搭乗手続きが電子化される一方で、旅行の出発という大切な瞬間に関わる者として、一つひとつの対応がJAL全体の印象を左右することを意識しながら仕事に臨んでいます」と、業務への思いや姿勢を学生たちに語りました。
寺本氏は、赤ちゃん連れや車いすユーザーなど、特別な配慮を必要とする利用者に対して提供される「スペシャルアシスタンスサービス」についても具体的に紹介。また、搭乗に際しサポートが必要な方々の情報を客室乗務員に引き継ぐ「ブリーフィング」で使用される略語や英語表現について、実際のメモを示しながら解説しました。
さらにロビー業務の実情についても触れ、「松葉杖をついた方や妊娠中の方を見かけた際には、搭乗に支障がないかを確認しながら対応するなど、安全で安心な旅を提供することを常に意識しています」と語りました。
講義後半には質疑応答の時間が設けられ、学生からは挙手や学習管理システムを通じて多数の質問が寄せられました。寺本氏は一つひとつに丁寧に答え、双方向のやりとりで学生たちは知見を深めていました。
受講したホスピタリティ・マネジメント学科1年の女子学生は、「大学に進学したものの、まだ進路が定まっていなかったのですが、今回のお話を聞いて、将来の目標が明確になりました」と感想を述べました。
講義後も、JALスカイ九州のスタッフに積極的に質問する学生の姿が見られ、業界への関心の高さがうかがえました。