「4 者によるグローバル産学連携プロジェクト」が始動
2025.08.08
8月5日(火)、本館四階グリルで、本学と、中國信託フィナンシャルホールディング(以下、中國信託FH)が運営する四年制大学の中信金融管理学院(台湾台南市)、株式会社熊本銀行(以下、熊本銀行・熊本市中央区)、中國信託FH傘下の中國信託商業銀行(台湾台北市)の4者による「グローバル産学連携プロジェクト」を立ち上げました。
中國信託FHとふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は2022年12月に業務提携を締結し、それぞれの傘下にある中國信託商業銀行と熊本銀行が交流するなかで、人材育成における連携を検討し、今回のプロジェクトが実現。熊本県と台湾との経済・文化交流がTSMCの熊本県進出を契機に活発化するなか、地域の国際化と人材育成を目的とした新たな取り組みとなります。本プロジェクトは、産学連携を通じて熊本県と台湾のつながりを一層強化し、教育・研究資源と金融ビジネス資源を融合させることで、新たな価値創出をめざすものです。4者は産学連携の推進に合意し、今後、詳細を調整のうえ、2025年度内の正式な締結を予定しています。
連携開始に先立ち、本学と中信金融管理学院が、学術・学生交流を柱とする大学間交流協定を締結。林裕学長は、「当面は、中信金融管理学院からの留学生を本学で受け入れ、専門教育に加えて、日本語や日本文化に関する授業を提供していきます。将来的には、本学の学生も台湾へ派遣し、フィールドワークや研修を通じて、相互理解を深めていきたいと考えています」と述べ、中信金融管理学院の施光訓(し こうくん)学長は「本学院では、ITと金融を融合した教育を通じ、国際的なスマートファイナンシャル人材の育成に力を注いでいます。今回の協定により、教職員・学生双方にとって、貴重な学びの機会が広がることを期待しています」と話しました。
続いて、中國信託商業銀行の最高顧問であり、中信金融管理学院理事長の馮寄台(ひょう きたい)氏と熊本銀行取締役頭取の坂本俊宏氏を交えて今後のプロジェクトについての思いが語られました。馮理事長は、本学の卒業生である坂本頭取の協力への謝意を述べるとともに、「本日、このような記念すべき日を迎えられたことを大変嬉しく思います。私がかつて訪れた熊本は静かな都市でしたが、TSMCの進出以降、大きく変化し活気ある街となりました。今後は、熊本学園大学の学生や教員の皆さまにもぜひ台湾にお越しいただき、私たちの教育現場と文化に触れていただければ幸いです。この協定が両国間の友好と信頼の礎となることを願っています」と語りました。坂本頭取が「本プロジェクトに参加できることを大変光栄に思います。これを機に、熊本と台湾の交流がより活発化し、未来志向の地域づくりと国際的プレゼンスの向上につながることを願っています」と述べました。
その後、質疑応答の時間では、本プロジェクトに期待される効果やインターンシップの受け入れなど活発な質問が寄せられました。