美里町との連携事業「小学生のためのサイバーセキュリティ講座」を実施しました
2025.12.04
11月21日(金)、得重仁商学部教授(専門:情報通信工学)のゼミ生8名が、美里町立中央小学校において、小学生を対象としたサイバーセキュリティ講座を実施しました。本講座は、本学と美里町が平成27年に締結した包括的連携協定に基づき行われたもので、昨年度に続き今回で3回目。美里町ではICT教育を積極的に推進しており、次世代を担う児童に対して大学の知見をいかした支援を求める町の要望を受け、今回の講座が実現しました。
講座では、美里町立中央小学校4年生24名を対象に、情報分野を専門的に学ぶ学生が講師を務めました。「他者が描いたイラストを自分の作品として投稿してよいか」「オンラインゲームで使用する名前に自分のニックネームを使っても個人情報は漏えいしないか」などの問いをQRコードで読み取り、クイズ形式で回答する方式で授業は進行。答え合わせの際には、児童が一喜一憂する様子も見られ、終始、活発な参加が見受けられました。
また学生たちは、SNSやインターネットは情報収集やメッセージ送信など便利である一方、「動物園からライオンが逃げた」という偽情報が熊本地震発生時に拡散された事例を挙げ、ネット上の情報が必ずしも正確ではないことを説明。そのうえで、トラブルに遭わないためには、ネット上で知り合った人とは決して会わないことが重要であると助言しました。最後に、「SNS利用時には個人情報の漏えいに細心の注意を払うこと、困ったときは必ず先生や保護者に相談すること」が大切であるとまとめました。
受講した児童は、「SNSには怖いことも潜んでいるので、むやみに個人情報を書き込まないようにしようと思いました」と感想を述べました。講師を務めた4年生の学生は、「昨年に続き2回目の参加でしたが、今年は子どもたちの反応がより素直で、夏休みから準備してきた甲斐がありました」と語りました。
