商学科足立ゼミと地域企業との連携による「価値共創プロジェクト」が始まりました
2026.06.29
6月19日(金)、商学科の足立裕介教授(専門:中小企業論)の3年ゼミ生7名が、熊本市中央区下通にある「HOTEL TAU, KUMAMOTO」を訪問・見学しました。これは、中小企業の課題解決を図るための新規ビジネスを提案する「価値共創プロジェクト」の一環です。今年度は株式会社谷脇ビル、つばめ交通株式会社の協力のもと、政府系金融機関である日本政策金融公庫の全面バックアップを受けて実施されています。5月28日(木)に開催したキックオフミーティング、そして6月11日(木)の日本政策金融公庫による企業分析手法の講義を受講した後、今回が初の企業訪問となりました。学生たちは、実際の経営現場や取り組みを肌で感じることで、大学の学びを深め、最終的には新規事業のアイデアを提案することをめざします。
当日は、同ホテルを運営する株式会社谷脇ビル代表取締役社長の佐藤達郎氏とホテル支配人の山田一郎氏の案内のもと、施設内を見学しました。コンセプトが異なる客室をはじめ、地元企業とコラボしたグッズが並ぶミュージアムショップ、2026年2月に開業したばかりの夏目漱石文学ミュージアム「夏目パージアム※」、一般利用も可能なブックライブラリー&コワーキングラウンジなどを回りました。学生たちは佐藤社長の解説に熱心にメモを取りながら、時折楽しそうに見学する姿が見られました。
見学後のミーティングでは、佐藤社長と山田支配人から、ホテルが抱えるリアルな経営課題や新規事業へのビジョンが共有されました。そして、課題解決と新規事業を考えるにあたり、他社にも応用できる要素や、まちづくり・学びにつながる視点などを意識してほしいと要望が伝えられました。さらに、山田支配人からは、環境問題などホテル業界ができる社会貢献も探ってほしいと熱いメッセージが送られました。
ミーティング後の質疑応答では、学生から「ホテルの弱みを改善することと、強みを伸ばすこと、どちらを優先すべきか」という本質的な問いや、「街なかに人を集めるため、おしゃれな建物の入り口に、もっと人を呼び込む仕掛けを作ってはどうか」といった具体的なアイデアなど、課題にまっすぐ向き合う姿勢が見られました。
学生たちはこれから、チームごとに企業とのミーティングを重ね、日本政策金融公庫から学んだ企業分析手法などを通じて客観的な分析を行い、最終提案に向けて新規事業のアイデアを練り上げていく予定です。
※パージアムとは、パーソナリティ(人柄)とミュージアム(博物館)を掛け合わせた造語。
