クマガクGP採択事業

クマガクGP採択事業

2020(令和2)年度 採択事業

 本学では、2016(平成28)年度に教育改革および教育の質向上を目的とした「クマガクGP」を創設しました。
「クマガクGP」は、本学教職員による優れた取り組みに対し、実施に必要な費用を支援する事業です。

 本年度は、4件の申請に対し下記の3件を採択しました。

 ※GPとはGood Practiceの略で、「優れた取り組み」を指します。
 

事業名は五十音順です。

No. 事業名 代表者 事業概要
1 “WITH コロナ”の時代における、学生による地域連携とサービスラーニング
~ One World, One Healthの視座から ~
<実績報告書>
宮北 隆志
(社会福祉学部)
今年度は、新型コロナウィルスによる感染拡大という事態を受け、”One World, One Health”の視座から”アフター・コロナ” に向けた、新たな生き方、地域社会のあり様について、これまでの経験をもとに地域の人々と共に考えることが求められている。そこで、「協同農園」の関係者、地区住民、フットパス研究所のメンバー、地域おこし協力隊員を対象とした個人/グループインタビューを、中山間地域の活動に取り込みながら無理のないカタチで実施し、能動的学習の一形態としてのサービスラーニングを志向した取り組みにチャレンジする。
2 オープンデータ活用とシビックテックによる地域づくり
<実績報告書>
境 章
(経済学部)
昨年はCode for Kumamotoを設立し、熊本市・熊本県内の自治体と連携して住民(シビックテック)で社会問題を解決することを目指した。今年度はこれを拡張して、広域的で持続可能な地域づくりを目指す。活動主体は学生で、アクティブラーニングを通して地域課題の発見・課題解決の方法を学ぶことができる。学生の社会貢献活動は、地域社会から感謝され、学生や大学の評価向上にもつながっていくことが期待できる。
3 日中台学生の異文化理解活性化に向けた対話の「場」の創生
<実績報告書>
小笠原 淳
(外国語学部)
本事業は、主に本学に関わりのある日本・中国・台湾の学生諸子の異文化理解を活性化させるため、対話の「場」を提供し、相互に文化的な理解を深め、日本語と中国語の言語習得と言語交流を促進させ、その「場」での体験を日々の学業に還元させていくような仕組みづくりの創生を目指すものである。
学生が主体となって対話の「場」となるワークショップや交流会を定期的に開催し、母語を越えた積極的な交流の促進や、外部講師を招いて異文化理解を活発化させるような交流会を開催することで、参加者の言語学習の意欲を高めていく。

過去の採択事業

2019(令和元)年度

No. 事業名 代表者 事業概要
1 オープンデータ活用とCode for Kumamoto設立
<実績報告書>
境 章
(経済学部)
オープンデータを活用したまちづくり(現在継続中)を拡張して、Code for Kumamotoを設立し、熊本市・熊本県内の自治体と連携して住民(シビテック)で社会問題を解決することを目指す。本事業では、熊本市西区における課題解決をテーマとして、学生のアイデアと市民エンジニアでアプリ開発や情報発信を行う。
2 子ども家庭福祉学科学生の特性を生かした子どもの居場所づくり活動2.0-運動遊び、製作活動及びレクリエーション活動から「こどもカフェ」への展開へ-
<実績報告書>
山崎 史郎
(社会福祉学部)
本事業は、子ども家庭福祉学科の学生が、その特性を生かし地域の課題解決に挑戦するなかで、地域文化の継承と学生自身の保育者としての実践力の向上並びにキャリア形成につなげていくことを目的として、「子どもの居場所づくり活動」の更なる展開及び発展を目指したものである。今年度は活動の幅を遊びだけではなく、学生が無理なく運営できる「こどもカフェ」への開設につなげていく。「こどもカフェ」では、スイーツやおやつ作りを通して、大学で学んだ食育の大切さを子どもたちに伝える。さらに、自らの健康状態や心身の在り方・食の楽しさを伝えることで、幼少期からの子ども達と熊本学園大学をリンクさせ、地域に愛される大学に成長させることを目標に事業展開を行っていく。
3 多文化共生地域づくりに関する調査研究と活動-大江校区・八代地域などにおける取り組み-
<実績報告書>
申 明直
(外国語学部)
熊本県内の外国人増加率(昨年度)は全国トップとなっており、特に農業分野での増加率が著しく高い。このような現象の原因を学生たちと共に探り、多文化共生地域づくりに向けた多様な実践方案を模索する。本事業では、大学周辺の大江地区や農業技能実習生の多い八代地域を中心に調査研究および多文化共生地域づくり活動を展開する。その後、同様のテーマで韓国・大田大学校の学生たちと学生共同討論会を開催する。
PBL型授業による、若者の地元(県内)定着促進に対する課題解決策の検討
<実績報告書>
山口 泰史
(経済学部)
秋学期授業「演習Ⅱ」で,「若者の地元定着を促進するにはどうすればよいか」という課題に学生が取り組む課題解決型の授業(Project based learning,PBL)を実施する。具体的には,今日の日本及び熊本県が抱える人口問題について,座学や輪読などを通した基礎的学習を行い,その上で,①行政担当者や,若者の地元定着に取り組む地域の活動団体などを招聘しての実践的な学び,②本学学生へのアンケートの実施と分析,③フィールドワークとしての先進地視察,④履修学生同士によるグループディスカッションなど様々な学習手法を取り入れながら,課題解決策を練り上げていく。最終的にはパワーポイントを用いて,演習関係者などを前にプレゼンテーションを行い,得られたコメントなどを次年度以降の学習に生かしていく。

 

2018(平成30)年度

No. 事業名 代表者 事業概要
1 社会福祉学部子ども家庭福祉学科学生の特性を生かした子どもの居場所づくり活動
―保育の現代的課題への挑戦と地域文化の継承―
<実績報告書>
栗原 武志
(社会福祉学部)
近年、子どもを取り巻く貧困が社会的にクローズアップされ、現代的課題の一つになっている。本事業では、子ども家庭福祉学科の学生がもつ特性(子どもと遊びを通して関わる中で、子ども自身やその子どもを取り巻く家庭の問題に気づき、その問題や課題を解決に導いていける能力)を生かし、学生主体による「子どもの居場所づくり活動」と、学生が無理なく運営できる「子ども食堂」の開設につなげていく予定。
2 全学的なしょうがい理解促進のための講座開催事業
―しょうがい学生と教員による協働の取り組み―
<実績報告書>
堀 正嗣
(社会福祉学部)
当事者であるしょうがい学生自身の提案を契機として、しょうがい学生と教員が協働で講座を開催する。教育機関としての責務である学生・教職員のしょうがい理解の促進に資するとともに、講座を企画運営しプレゼンテーションを行うことがしょうがい学生のエンパワメントにつながることが期待される。またしょうがい学生はアルバイトをすることも難しい状況がある。本講座の企画運営の一部をアルバイトで担うことにより、就職に向けての体験の機会になることが期待される。
3 西区池上校区活性化とオープンデータの活用
―熊本市西区役所・西部まちづくりセンターと共同で池上校区の活性化を目指す―
<実績報告書>
境 章
(経済学部)
西区は熊本市の中でも人口減少が最も大きく、特に池上校区は高齢化率が高い。西区役所は、近年整備された国指定史跡・池辺寺跡を活用した、観光開発による「まちづくり」を進めている。西区役所から情報発信力と学生のアイデアとで地元を盛り上げてほしいとの依頼があり、協力することになった。池上校区活性化に関わる活動は、地域課題解決のコンテストであるUDC(アーバンデータチャレンジ)とも連動して行う。

 

2017(平成29)年度

No. 事業名 代表者 事業概要
1 オープンデータを活用した地域創生
<実績報告書>
境 章
(経済学部)
地域課題解決のために、地理空間情報などのオープンデータの活用を推進する目的で、アイデアソンやハッカソンを通じて関係者(自治体や企業、エンジニア、学生等)のネットワーク作りに取り組む。また、4自治体(菊池市・山都町・美里町・宇城市)の共通課題である熊本地震からの復興を考える。
2 クマガク・ソーシャルワーカー・ディ ~先輩が語る福祉実践~
<実績報告書>
横山 孝子
(社会福祉学部)
学生のキャリアビジョンを支援するために、社会福祉専門職として現場で活躍している卒業生の活動実態を具体的に聴講することや直接的な交流を通して、ソーシャルワーカーの専門性や魅力等の理解を深める機会をつくる。
3 クマガク・ピアサポート活動「ぴあラボ」
<実績報告書>
嶋田 文広
(就職課)
学生の「就業力」育成に向けた産学連携を含む課題解決型プロジェクトの企画立案・運営を行う。本事業は、お互いに学び合い、協働するピアサポート活動がベースとなり、ロアッソゴール裏満員プロジェクト・水前寺駅迷惑駐輪ゼロ運動等の各プロジェクト活動にクマガク生を巻き込みながら、学生相互による就業力の育成を図る。
4 災害ボランティア活動の先駆事例に学ぶ
<実績報告書>
髙木 亨
(社会福祉学部)
福島大学災害ボランティアセンター(福島大災ボラ)の 学生を招聘し、6 年を越える長期支援の実績を学び、長期的視点に立ったボランティアの役割・継続のノウハウを学ぶ機会を設ける。
5 東アジア共生ブックカフェ「フェアトレード講師塾」運営と教育実習
<実績報告書>
申 明直
(外国語学部)
「フェアトレード講師塾」を2017年10月から2018年度1月まで実施する。講師塾では、東アジア共生ブックカフェの学生スタッフが「フェアトレード」に関する内容を熟知し、学内の学生や学外の小中学校および一般人にフェアトレードの必要性などが教育できる大学生講師を養成する。

 

2016(平成28)年度

No. 事業名 代表者 事業概要
1 キャンパス・ピアサポート活動
<実績報告書>
柳 政勝
(社会福祉学部)
大学生活への不適応により修学に障害をきたす学生を対象としたピアサポート。キャンパスピアサポーターが学生による支援(困りごとの話し合い等)、調理、映画鑑賞、学習会、昼食会等を予定している。
2 大学生によるベンチャー企業設立を通じた阿蘇地域の震災復興活動支援事業
<実績報告書>
吉川 晃史
(会計専門職研究科)
学生3名が地域おこしのためのアイデアを実現するために、自ら起業して開発商品の販売と阿蘇地域のPRを実践する。高森町の協力のもと平成28年度中に高森町で株式会社として起業を予定している。教員は、定款認証から登記はじめ創業支援を行う。
3 第二部社会福祉学科ソーシャルワーク演習・実習指導新任教員研修~スペシャリスト志向の専門職業人養成教育教材研究~
<実績報告書>
黒木 邦弘
(社会福祉学部)
社会福祉学部教育の質の向上に関わる新任教員研修。「スペシャリスト志向の専門職業人養成」のための教材開発を実施し、『社会人の学び直し環境』に資する高等教育機関の存在感を新規性として打ち出す。
4 平成29年度新入生歓迎セレモニー
<実績報告書>
吉田 光太郎
(総務課)
松野拓也
(商学部2年)
入学式後に行うセレモニーを在学生が企画・開催し、学生の視点にたった熊本学園の良さを新入生に伝える。それにより新入生の大学生活への期待感の高揚や不安の軽減を図り、大学適応を促進する。
5 ボランティア学生の資質向上に関する教育環境整備
<実績報告書>
髙木 亨
(社会福祉学部)
ボランティア学生の資質向上に関するアクティブラーニングのための施設整備や、学生ボランティア養成のためのアクティブラーニング教育の実践を行う。