「地域で学ぼう!」学生企画 刑務所で社会福祉を深く考える

社会福祉学部

2014.07.17

 7月16日(水)、午後1時30分から2時間、社会福祉学部の学生31人が熊本刑務所を訪問しました。「地域に学ぼう!」は正規科目外の自主的な学びの一環で、今回は第一部社会福学科の3年生6人が提案し、自分たちで事前学習会を実施するなど準備しました。当日は刑務所内の見学とともに、刑務官および社会福祉士の方との質疑応答を行いました。

 熊本刑務所では、住民票がない、仕事が見つかりにくいなどの出所後の厳しい生活状況から再び入所される方が多いことから、社会福祉士(非常勤)1名が配置され、出所に向けた相談・支援に取り組まれています。市町村行政やハローワーク、福祉施設・機関と連携するなど、まさにソーシャルワーカーとしての専門的な仕事を担われています。

刑務所で働く社会福祉士の方の仕事内容をうかがって、日頃、地域において社会福祉の制度やサービスが、今よりももっと地域の住民の方々に届いていれば、そして孤立状況が少なくなれば、犯罪(や再犯)を防ぐことや減らすことができるのではないか。福祉サービスを利用していない人たちの中に生活に困って孤立している人たちに、社会福祉士はもっと目を向けていく必要があるのではないかなどと考えらせられました。社会福祉の役割とは何かと、あらためて問いかけられる機会となりました。

 来週の木曜日には参加した学生たちが集まり、振り返りの自主学習会を行います。

(文責:高林秀明)

 

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