介護福祉士養成課程における4年間の学習の総括

第一部社会福祉学科

2016.03.31

介護福祉士養成課程では、介護福祉士の資格取得に向けた学習の集大成として、4年次の秋学期に「介護過程Ⅴ」の科目を配置しています。

そこでは、これまで〈学ぶ立場〉にいた学生が、〈指導する立場〉の体験をすることによって、これまでの学習の再確認と新たな指導能力を修得することを意図しています。

それは、初めて介護実習を体験する介護福祉士養成課程2年次の実習前・中・後に至るプロセスに関わる体験です。初めての実習を行う2年生各自を担当する4年次の学生を決定し、実習前の個別面談を実施します。4年生は当然、個別面談の前には、これまでの自分自身の学習体験と重ね合わせ、介護実習教育とは何か、介護福祉士養成教育の全体像はどのようになっているのか、指導するための指導計画の立て方など、一連の学びの再確認をして臨みます。

そして、実習前の個別面談を基に立案した指導計画にそって、実習中の2年生の実習巡回指導に出向き、2年生の帰校日には大学にて実習状況にそった助言・指導を行い、2年生を支えています。この段階で求められるのは、2年生を指導する4年生の学生自身がどの程度、これまでの学習のポイントを修得出来ているかにかかっています。それによってアドバイスの深さや着眼点を広げることができるからです。

指導を受けた2年生からは、「先輩に話をよく聞いてもらったので気持ちが楽になった」、「実際に実習をした人の意見であるため説得力があった、次にどのようにしたらよいかわかりやすかった」の声が出ています。また巡回指導に同行させて頂いた巡回指導の先生方からは、「的確な助言が出来ている」「成長が感じられる」など、学生と共に取り組んできた4年間の学習の積み上げの成果を確認できる科目です。最後は、実習施設・大学教員・4年生学生が集い、年度末に開催する「介護実習懇談会」の場で、実習を体験した学生としての実習環境づくりの課題点等をフィードバックして終了となります。

ハードなカリキュラムを仲間と共に乗りこえ、無事、卒業を迎えた介護福祉士養成課程の学生さん!皆さんの今後の成長を期待し見守っています。お元気で!

(介護福祉士養成課程委員長:横山孝子)

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