災害時にも役立つ!「シニアのためのスマホ講座」が開催されました

学部

2018.01.24

 商学部経営学科・堤豊ゼミの学生が1月21日(日)、地域の方々を対象とした「シニアのためのスマホ講座」を本学14号館1階で開催し、50代から80代の約50名の参加がありました。情報弱者と呼ばれるシニア層を主な対象に、安心してスマートフォンを使ってもらおうと2015年から毎年開催しているもので、今年で4回目。講師は熊本県警察本部サイバー犯罪対策課から「サイバー防犯ボランティア」の委嘱を受けて活動する4年生を中心に、2・3年のゼミ生を合わせて約40名が務めました。

 講座では約20分にわたり、スマートフォンを紛失した時などに情報を守るパスワードの設定や、災害時に家族と素早く連絡を取るための事例とその方法などを紹介。その後は教室を移動し、メッセージアプリ『LINE(ライン)』のセキュリティの設定、無料で利用できる便利なアプリケーションの基本操作の説明といった個別相談をマンツーマンで行いました。

 個別相談では、同ゼミの出身で現在は通信キャリア会社で「スマホアドバイザー」を務める卒業生も駆けつけ、スマートフォンを持たない人に、その機能や活用事例を紹介したほか、熊本県警察本部サイバー犯罪対策課によるサイバー犯罪に関する質問コーナーも設けられました。

 菊陽町在住の68才の男性は、「スマホを使いはじめて2年が経ち、SNSで友人らとつながるようになったが、プライバシーの設定などが不安だったので参加しました。学生さんが丁寧に教えてくれたおかげで疑問が解消しました」と笑顔を見せました。熊本市に住む80才の女性は、「インターネットの検索方法から、目覚まし機能の設定、地図アプリの使い方など、たくさん教えてもらってメモを取りました。何より学生さんとの会話が楽しかったです」と話しました。

 講師で司会も務めた鮫島詩乃さん(4年)は、「参加された方が『ありがとう』と喜ばれる笑顔が何より嬉しいです。2年生の時から携わっているこの講座をきっかけに、熊本地震後は安否を気遣う連絡をくれた方もいらっしゃいました。つながりを大切に、後輩のゼミ生にも活動を広げていってほしいです」と語りました。

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