「地域と交通」で熊本県トラック協会青年部による物流出前授業がありました

ホスピタリティ・マネジメント学科

2018.07.10

 7月10日(火)、商学部 伊津野範博准教授の「地域と交通」の授業で、熊本県トラック協会青年部の副部会長ら4名を講師に迎え、物流出前授業が開催されました。これは、運送業界への理解を深めるとともに、次代を担う若年労働者の人材育成を目的とするもので、本学では初めての開催です。

 授業では、物流の重要性、トラック業界が果たす役割、トラックの種類、熊本地震発生時の対応、トラックの安全性、などについて、映像を使って詳しく解説。本学の卒業生で、同協会副部会長の堀内貴央さん(商学部商学科卒業)は、鉄道・船・飛行機とさまざまな輸送方法がある中で、国内輸送の9割はトラック輸送によるもので日本の物流を支えていると話し、「鉄道は駅、船は港、飛行機は空港までの輸送となり、最終目的地まで輸送できるのはトラックだけ。人工知能の発達により10年後にはなくなる仕事もあると予想される時代において、『人が人に商品を手渡す』というトラック輸送の仕事はなくならないと言われている」と、トラック業界の将来性について語りました。

 また、住永富司副部会長は、熊本地震を例に、有事の際におけるトラック協会の活動内容を紹介。熊本県内すべての市町村と結んでいる『緊急物資輸送に関する協定』に基づいて、全国から寄せられた支援物資を避難所へ届け、さらに避難所での仕分け業務も担っているとし、「このように、自らの会社や家も被災しているなか、強い責任感・使命感を持って社会貢献を行っている。運送会社の仕事は、電気やガス、水道と同じように人々の暮らしを支える重要なライフライン。若いみなさんに、やりがいを持って物流業界に飛び込んできてほしい」と、訴えかけました。

 伊津野准教授は「今我々の目に見えるものは、基本的にすべてトラックで運ばれている。また、単純に物を運ぶだけではなく、有事の際には、いかにして物資を届けるのかという取り組みを、トラック協会のみなさんが一丸となってやっているということが理解できたのではないか」と総括しました。

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