経済学部フィールドワーク演習で「スマートひかりスクウェアくまもと」を訪れました

学部

2018.07.27

 経済学部のフィールドワーク演習の一環で7月13日(金)、熊本市中央区の「スマートひかりスクウェアくまもと」を学生9名と境章教授が訪問し、IoT(モノ[物]とインターネット)など最新のICT(情報通信技術)について学びました。

 「スマートひかりスクウェアくまもと」は、ICTの利活用による地域活性化を目的に、NTT西日本が熊本県や熊本市と共同で進める「スマートひかりタウン熊本」プロジェクトの取り組みを紹介する拠点として2012年にオープン。今年6月にはIoTをテーマとした常設型の展示スペースが設けられ、生産設備メーカーの平田機工をはじめとする、企業の最新技術を駆使した製品のデモ機やパネル展示が行われています。

 この日は、NTT西日本スマートひかりタウン推進室の担当者から、地域の自然や特性をいかしつつ、経費削減や仕事の効率化、後継者不足や施設の老朽化といった地域が抱える問題などに対応する複数のプロジェクトについて説明を受けました。海中の環境モニタリングにより養殖業の省力化や若手世代への技術継承を支援する「熊本・オイスター生産管理」の仕組みや、IoT技術を活用し遠隔検針や設備管理を可能にする「水道・ガスの視える化」など、実際の活用例を目にした学生たちは、遠隔操作のためのIoT機器の消費電力や、災害対策への応用について熱心に質問していました。

 本演習では、地域社会の現場が抱える問題点を学生自らが発見し、調査・分析を進め、解決策を見つけて提案する力を育成し、成果を現場に還元することをめざしています。現在は、株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所が10年後の未来に向けたアイデアを募集する「第3回 ドコモ 近未来社会学生コンテスト」への応募に向け、準備を進めています。技術革新の最前線から新たな着想を受けたいと、今回の見学も企画されました。参加した高橋巧さん(経済学科2年)は、「最新のIoTのなかでも、熊本県の特性をいかした技術や事例を知ることができて勉強になった。その地域にあった活用法を考え、これまでにない提案ができるようになりたい」と話しました。

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