リーガルエコノミクス学科・井上ゼミが福岡証券取引所を訪問しました

リーガルエコノミクス学科

2018.11.01

 11月1日(木)、リーガルエコノミクス学科・井上弘樹ゼミの2・3年生20名が証券会員制法人福岡証券取引所を訪れ、「取引所ゼミナール」を受講しました。

 「ビジネス社会を生き抜くための企業法」をテーマに研究している井上ゼミでは、会社法をはじめ、ビジネス法といわれる周辺領域の法律、法理論や法律実務の基礎的な知識や考え方について学んでいます。同証券取引所への訪問は今年で3回目を数え、会社組織やそのガバナンスを法的な視点から捉えるとともに、社会性を身につけることを目的としています。

 取引所ゼミナールでは、福岡証券取引所の松家啓介氏(総務部兼自主規制部主任調査役)が株式会社のしくみや証券市場の運営、上場のメリットと地域への波及効果など、証券取引所の役割と業務を絡めながら解説。2000年から福岡証券取引所が開設している、九州周辺の新興企業向けの株式市場「Q-Board」の上場審査基準における特徴や、地域密着型の支援体制、実際に上場した熊本県内企業の事例紹介がありました。松家氏は「地域から上場企業が生まれると新たな雇用が創出され、人口の増加や地域活性化につながる。また、そういった企業に興味を持ち、活動を応援する気持ちが投資に目を向けることになり、企業のさらなる成長を後押しする」と、上場のメリットについて語りました。

 学生からは、自然災害時における取引所のリスク管理体制や、投資先や証券会社を選ぶ際のポイントなどについて積極的に質問があがりました。

 ゼミ長の村田一朗さん(2年)は、「証券取引所を訪問するのは初めてで、株式会社の成り立ちや、上場を支援する取引所の役割がよく理解できました。また、上場企業の紹介では今まで知らなかった企業もあり、興味が湧きました。ゼミではビジネス実務法務検定試験®の受験に向けて準備を進めているので、企業のしくみと法の関わりについてさらに学びを深めたい」と感想を述べました。

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