経済学部で財務省九州財務局との共同企画「経済学特講Ⅰ」が始まりました

経済学科

2019.04.11

 4月11日(木)、経済学部と九州財務局による共同企画「経済学特講Ⅰ」の2019年度第1回講義が11号館1133教室で開講され、約30名の学生が受講しました。

 この特別講義は、九州財務局の専門家を迎え、日本の財政、金融および地域経済を横断的に現状分析し、財政、金融の役割や機能、さらに地域経済に与える影響等について、学生の理解を深めることを目的に、2014年に設けられたもの。今年度は春学期の毎週木曜日4時限に毎回テーマを変えて全15回開講します。

 講義を担当する笹山教授が「本日は、九州地区の財務・金融を管轄する九州財務局のトップである川瀬透局長から直に学べる貴重な講義です。また、九州財務局で活躍している本学OBお二人からのアドバイスも、きっと皆さんの学びにいかされると思います」と挨拶。続いて川瀬氏が「九州財務局の業務紹介」をテーマに業務の概要、地域連携活動の主な取り組みと進捗状況について動画や資料などを用いながら紹介。業務の一環である国有財産を通じた災害対応・防災対応について、熊本地震被災者の債務整理に関するガイドラインの広報活動や、住宅再建無料相談会の開催などの実例を交え、わかりやすく解説しました。

 また、本学OBで九州財務局に勤務する鳥井敬一氏(経済学科・平成3年卒)と坂本竜之介氏(経済学科・平成28年卒)が、それぞれ担当する業務や九州財務局に就職した経緯などを語りました。在学生たちへアドバイスとして「民間企業・公務員問わず、世の中には魅力あふれる職種が多数あります。自分のめざす業界へ果敢に挑戦し、悔いのないよう就職活動に励んでください(鳥井氏)」「在学中に、この講義を受講したことで財務局の仕事に興味を持ち、九州財務局に就職しました。大学生活を送る中で、自分の興味が注がれるものに全力で取り組むことで、就職やこれから先の人生にいかされると思います(坂本氏)」と後輩たちにエールを送りました。最後の質疑応答では、学生たちが今回の受講で感じた疑問等を質問。質問に応える川瀬氏の話に熱心に耳を傾けました。

 講義のテーマは下記の通りです。【※1】5月27日(月)は、木曜日の振替授業日。
 

[写真左上が九州財務局川瀬透局長]

回数 日付 テーマ 担当
第1回 4月11日 九州財務局の業務紹介 九州財務局長
(ゲスト:熊本学園大学OB九州財務局職員)
第2回 4月18日 日本の金融政策 経済学部
第3回 4月25日 最近の金融情勢 九州財務局理財部長
第4回 5月9日 最近の金融機関の動き 九州財務局金融監督官
(ゲスト:熊本第一信用金庫職員)
第5回 5月16日 九州・熊本の金融事情 経済学部
第6回 5月23日 熊本県の経済情勢 九州財務局経済調査課長
第7回 5月27日【※1】 日本の財政(消費税関係) 九州財務局総務部長
第8回 6月6日 国税局の仕事と役割(消費税の軽減税率) 熊本国税局総務部人事第二課長
第9回 6月13日 税関の仕事と役割 長崎税関総務部企画調整官
第10回 6月20日 日本の財務事情 経済学部
第11回 6月27日 将来のための金融リテラシー入門 金融庁総合政策局総合政策課課長補佐
第12回 7月4日 熊本県の財政状況 経済学部
第13回 7月11日 プレゼン検討会 経済学部・九州財務局(関係官庁)
第14回 7月18日 プレゼン① 経済学部
第15回 7月25日 プレゼン② 経済学部・九州財務局(関係官庁)

 

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