「西区でやろう!アイデアコンテスト」で経済学部 境研究室が優秀賞を受賞

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2019.04.01

 経済学部 境章教授の研究室が、熊本市西区が主催する「西区でやろう!アイデアコンテスト」で優秀賞を受賞し、3月17日(日)に開催された「西区フェスタ2019」のイベントの一環として、くまもと森都心プラザで深水政彦西区長より表彰を受けました。

 「西区でやろう!アイデアコンテスト」は、西区のフィールドを使って、『もっと良くしたい!!』『やりたいことがあるんだけど、あと一押し何かが欲しい!!』『こんなことやったらもっと面白いことが出来るんだけど』など、西区と協働で実施するアイデアを募集するもので、境研究室は「オープンデータで『西区のよかトコ・よかモノ』をPRしよう!」をタイトルに応募。西区住民参加型のイベント「アイデアソン」を行い、寄せられたアイデアを情報ツール化し、西区内外にPRする企画を提案しました。審査の結果、最終選考に残った3チームから、第2位に相当する優秀賞を受賞しました。

 境研究室では2018年度、西区と共同で、地域の活性化推進のための課題発見・解決に向けた取り組みを行ってきました。フィールドワーク調査では、保存事業で整備された池辺寺史跡周辺を歩き、道中にある柱石跡や景観ポイントなどを調査。それらを映像化し、デジタルコンテンツとして公開したほか、地域住民等からの聞き取りをもとにした口述歴史を記録冊子として作成しました。また、地域住民・自治体職員、学生を交えた「アイデアソン」も開催。今回のコンテストでは、これまでの実績をいかし、観光や災害支援に関する情報を備えた独自の地図「オープンストリートマップ」作成や、地域の魅力をインターネット上の百科事典「ウィキペディア」に掲載し、情報へのアクセスを促す「Wikipediaタウン」構想、AR(Augmented Reality:拡張現実)・VR(Virtual Reality:仮想現実)を活用した地域の魅力発信などを提案し、評価を得ました。

 受賞を受け、4月1日(月)に、金栄緑経済学部長らとともに幸田亮一学長へ受賞報告を行いました。幸田学長は「境教授はICTを使いながら地域を活性化するという点で、いろんな場面で経験を積み重ねてこられた。これからもチャレンジを続けてください」と激励。境教授は「情報活用に市が興味を持ってくれたという意味で大きな意義を感じる。今後は、シビテック(※)を利用して地域の情報化を進めていきたい」と抱負を語りました。

※シビテック:市民が主体となり、テクノロジーを活用して公共サービスなどの地域課題解決を行う取り組み

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