地域中核人材育成プログラム中間成果発表会がありました

地域

2019.07.13

 7月13日(土)、新1号館 みらい121教室において、地域中核人材育成プログラム中間成果発表会が開催されました。これは、本プログラム受講生のこれまでの学修成果を振り返り、今後の取り組みにいかすことを目的に行われたもので、今年で2回目の開催。今回は、企業や自治体が抱える課題の解決に向けた企画を考える「課題解決型学習(PBL)」と、企業実務の経験を専門科目教育の効果の向上へとつなげる「長期有償インターンシップ」についての報告が行われました。

 開会の挨拶で、幸田亮一学長は「平成28年度にスタートした学部学科の枠を超えた地域中核人材育成プログラムは、今年で4年目を迎え、本プログラムを通して学生は順調に成長しています。今日は企業の方々を前に、素晴らしい発表を披露してくれると期待しています」と激励しました。

 第一部では、「PBL実践報告」と題し、株式会社えがおホールディングスとのPBLに取り組んだ学生による報告が行われました。大畑歩夢さん(福祉環境学科2年)と髙村拓さん(商学科2年)のグループの発表では、「都会への人口流出が続く現代日本において優秀な人材を熊本に残して採用するために、えがおが取り組むべきことは何か」という課題に対して、社員採用試験において人狼ゲームを用いた「人狼採用」を取り入れるなど、学生らしい発想に富んだ提案がありました。2人はこのPBLを通して計画性、行動力、多様な視点を学ぶことができたとし、発表を締めくくりました。学生の発表を受け、株式会社えがおホールディングス人財開発部課長 江口直伸氏より、「PBLを通して、学生の瑞々しい感性に触れ、学生の成長を実感できたことが企業としても大きな収穫。学生、企業ともにメリットのある取り組みなので、これからも続けていきたい」との講評がありました。

 第二部の「長期有償インターンシップ報告」では、県内企業でのインターンシップを経験した学生による報告が行われました。株式会社鶴屋百貨店での長期有償インターンシップを経験した大野友愛さん(経済学科3年)は「売り場実習を通して、多くのストレスを感じたが、自分に足りない部分が明確になり、それを受け止めたうえで問題解決できるよう努めました」と自身の取り組みを振り返り、「働くことの大変さと楽しさを実感でき、チャレンジ精神の向上にもつながりました」と述べました。講評では、株式会社熊本日日新聞社の業務推進局地域創成推進部部長 髙村恭三氏が登壇し、「優秀な人材の確保は企業にとって大きな問題。インターンシップは優秀な人材の確保に大きく貢献する取り組み。学生と企業のそれぞれに対する理解も深まり、長期間実施することで、仕事を体系的に理解でき、さらに有償にすることにより、お互いに責任感を持って難易度の高い業務を任せることができます」と長期有償インターンシップのメリットを述べました。

 参加した矢野祐也さん(第一部社会福祉学科4年)は「イキイキと発表する後輩たちの頑張りに刺激を受け、私自身も原点回帰することができた」と話し、久冨優さん(東アジア学科1年)は「前回のプレゼンよりかなり質が向上していて驚きました。私も先輩方のようにこれから頑張っていきます」と意気込みを述べました。

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