くまもと未来創造科目「地域と金融」で4金融機関によるゲスト講義を実施

2019.07.24

 2019年度から商学部商学科でスタートした「くまもと未来創造科目」の一つ「地域と金融」(担当:安田嘉明教授、坂本正シニア客員教授)の授業で7月24日(水)、熊本銀行人事部・調査役の猪俣雄也氏を講師に迎えたゲスト講義がありました。

 「くまもと未来創造科目」は、「商学」の視点からビジネスに直結した学びを得られる授業として開設されたものです。「地域と金融」では、熊本県信用保証協会、肥後銀行、熊本第一信用金庫、熊本銀行から講師を招き、4回のゲスト講義を実施。最終回は熊本銀行の猪俣氏が、傘下に入るFFG(ふくおかフィナンシャルグループ)独自の経営スタイルや、「地域の顔」としてのサービス理念などを講義しました。

 猪俣氏は、「地域を支えているのは“お客様”で、そのお客様をサポートするのが銀行。金融のプロとして、融資だけでなく創業や事業承継の支援などさまざまな視点から、自身がどう地域経済に関われるかを考えている」と話し、行員の一日に密着した動画などを交えて、銀行の業務を分かりやすく紹介しました。

 また、IT企業や流通など異業種の金融業参入についても触れ、「異業種参入は以前から想定されていたこと。銀行自体も他業種への参入を積極的に行っている。環境の変化に対応できる力を付けておくことは、どの時代、どの業界でも必要とされる」と語りました。そのうえで、デジタル技術を活用した次世代型の無人サービス拠点「サテライトプラザ」の新設や、FinTech(フィンテック)※の一環であるiBank事業(スマホアプリ「Wallet+」のリリースなどマネーサービスの向上)といった新たな取り組み、成功事例なども解説。受講生は最新の金融事情に熱心に聞き入っていました。


※FinTech(フィンテック)…金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語。金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指す。

SHARE: