日下野良武さん(本学卒業生)が令和元年度外務大臣表彰を受けました

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2019.08.05

 本学卒業生で2011年から本学の招聘教授を務める、ブラジル在住のジャーナリスト日下野良武さんが令和元年度外務大臣表彰を受けました。外務大臣表彰は、国際関係のさまざまな分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるもの。今回表彰されるのは、206個人・63団体で、このうち海外在住受賞者は175個人・55団体。日下野さんはブラジルにおける日本語教育の推進への貢献が評価されました。

 日下野さんは、昭和42(1967)年3月に熊本商科大学(現 熊本学園大学)商学部を卒業。大学在学中に1年間休学し、日本学生海外移住連盟派遣商業部門の一員としてブラジルへ渡航。卒業後、昭和46(1971)年にサンパウロ新聞社東京支社を立ち上げ、支社長に就任。その後、ブラジル本社(サンパウロ)に勤務。専務取締役を最後に退職し、ブラジル熊本県文化交流協会理事長、日本海事新聞社ブラジル通信員、日本農業新聞特約通信員、十勝毎日新聞社国際通信員などを歴任し、現在はブラジル日本語センターの理事長を務めています。同センターでは、15歳前後の日本語学習者を日本に派遣する『ふれあい日本の旅』や、同年代の少年少女がサンパウロで共同生活を通して日本語や日本文化への理解を深める『日本語ふれあいセミナー』などを実施し、日本語の指導を通した教育的育成・向上と日本文化の普及に貢献しています。

 今回の受賞を受け、日下野さんは「サンパウロ日本国総領事館から突然のお知らせに一瞬、頭が真っ白になりました。日本とブラジルの間を約80往復うろうろしていただけの私にはふさわしくない表彰とは思いましたが、ブラジルにおける日本語教師約1千人、日本語学習生徒2万2千人、日本語学校350校の皆さんが喜んでくれたらとの思いで受けることにしました。これを機に、両国間の文化交流に一層努力いたす所存です」と話しています。


★学園通信「銀杏並木434号(2017年3月31日発行)」の「熊学人物伝」のコーナーで日下野さんの活動等を特集しています。ぜひご覧ください。

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