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2019年度特別公開セミナー「中国の環境問題の現在」がありました

 8月3日(土)、本学14号館1411教室において「中国の環境問題の現在~重金属と健康への影響~」と題した特別公開セミナーが開催されました。このセミナーでは、現在中国で進行している重金属による環境汚染と健康被害の現状について、中国の「環境地球化学」の研究者の講演や報告をもとに、地球規模で環境問題をどのように解決していけばよいか考察が行われました。また、本学水俣学研究センターより水俣病の課題についての報告も行われ、約70名の参加者は熱心に聴講しました。

 開会に先立ち、幸田亮一学長は「中国の第一線で活躍する研究者からの報告を含む今回のセミナーは、きわめて時機を得たセミナーであると言える。開催のために尽力していただいた皆様に感謝申し上げたい」と御礼の言葉を述べました。

 基調講演では、「大気汚染:石炭燃焼に伴うフッ素汚染と水俣病との比較」をテーマに中国科学院地球化学研究所環境地球化学国家重点研究室の鄭宝山名誉教授が、中国西南地区で流行している石炭の屋内燃焼による地方性フッ素中毒について、多くの中毒事例を紹介しながら解説しました。鄭宝山名誉教授は講演の中で、石炭フッ素症と水俣病の共通点にも触れ、「日本で水俣病を取り巻く環境が改善されたように、中国の石炭フッ素症問題も近い将来に終焉を迎えるだろう」と話しました。

 この他、中国と日本の研究者4名から報告があり、それぞれの報告に対し、会場からは質問の手が挙がり、中国と日本の環境問題を比較しながら考察する姿に関心の高さが見られました。

 閉会の挨拶では花田昌宣社会福祉学部教授が「中国から講演に来訪いただいたことは大変ありがたいこと。今度は私たちが中国を訪問し、調査や報告、そして議論ができればと思う。これからさらにお互いの研究協力を重ね、環境問題のない社会を作りたい」と述べ、セミナーは終了しました。

大学   2019/08/03   広報室

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