商学科の吉川ゼミが黒川温泉を訪れフィールドワークを行いました

学部

2019.09.11

 9月10日(火)・11日(水)、商学部商学科・吉川勝広教授とゼミ生13名が阿蘇郡南小国町の黒川温泉を訪れ、温泉街の集客やブランド化について学ぶフィールドワークを行いました。これは、企業のマーケティングや流通戦略を研究する同ゼミが、市場環境の実態を知ることを目的に実施しているものです。

 1日目は、黒川温泉観光旅館共同組合の専務理事と事務局長から、温泉街の旅館一帯で共栄を図る「黒川温泉一旅館」の考え方や、ブランド化のための数々の取り組みについて話を聞きました。学生たちは事前に、季節ごとの集客戦略、インバウンド対策などに関する複数の質問を組合側に伝えており、それぞれの質問に対して、地域と連携し阿蘇の魅力を伝えるさまざまなイベントの実施をはじめ、温泉地周辺の「食」を強化するフードハブ構想など、持続可能な観光地として今後の発展に向けた回答がありました。また、露天風呂めぐりができる「入湯手形」の収支のしくみについて考え、学生が発表する一幕もありました。

 その後、学生たちは温泉街を実際に歩き、各スポットの歴史や特長などの案内を受けながら見学。旅館に一泊し、翌日は阿蘇神社から広がる門前町商店街で飲食店や文具店などを視察しました。

 参加した田口乃秋さん(3年)は、「黒川温泉観光旅館共同組合のお話では、温泉地のブランド化のための統一感を持たせた景観づくりや、より認知してもらうためのSNSの活用など、PRの工夫が大変参考になりました。将来自分も、一つの目的に向かって取り組む、企画などに携わる仕事がしてみたいです」と話しました。

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