NIEネットワーク熊本学習会で土井文博商学部教授が「メディア・リテラシー教育」について講演

大学

2019.10.12

 新聞を活用した授業づくりについて考える「NIEネットワーク熊本学習会」が10月12日(土)、熊本学園大学付属高等学校パソコンルーム(新館メディアセンター内)で開催され、本学の土井文博商学部教授(専門:社会学)が「メディア・リテラシー教育」をテーマに講演しました。

 これは、熊本県内の学校教員関係者らでつくるNIEネットワーク熊本が主催するもので、今回は同会員で本学付属高等学校の浦崎勇一教諭(教科:公民・情報)の企画により実現。一般公募による参加者も含め、15名が聴講しました。

 土井教授は、大学の講義でも使用する国内外の映像資料をもとに、メディアによる情報の伝え方や切り取り方が、受け手に大きな影響を与えることを解説。「資料を真に受け止めるのではなく、自ら考え、判断するための“材料”であることを知ることが『メディア・リテラシー』の原点。授業でも、何事も身近な問題として意識させ、メディアをどう捉えるべきかが伝わるよう工夫している」と話しました。そのうえで、「メディアと国民の関係は、政治家と有権者の関係に似ている。有権者が関心を持つことが政治の改善につながるように、知る側の目が肥えてくれば、おのずとよい番組や誌面ができるようになる。若い人にいろんな目を養ってほしい」と語りました。
 
 その後、浦崎教諭が「個人が情報を発信する時代。拡散することの影響力も含め、メディア・リテラシーをどう育むか、小学校、中学校、高校、大学、そして保護者も一緒に考えていけたら」と締めくくりました。

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