サイバー防犯ボランティアの学生による「シニアのためのスマホ講座」が開催されました

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2019.12.24

 学生が講師を務める「シニアのためのスマホ講座」が12月22日(日)、本学14号館1412教室で開催され、50代~80代の24名の参加がありました。

 これは、情報弱者と呼ばれるシニア層に安心してスマートフォンを使ってもらおうと、商学部経営学科・堤豊教授のゼミ生が2014年度から毎年開催しているもので、今年で6回目。熊本県警察本部サイバー犯罪対策課から「サイバー防犯ボランティア」の委嘱を受けて活動する4年生と3年生のゼミ生あわせて約20名が講師を務めました。また、今年から本学付属高等学校でサイバー防犯ボランティアサークル活動を始めた高校生3名も応援として参加しました。

 講座では、セキュリティ対策のためのプライバシー情報の設定や、災害時にインターネット電話を使い家族と素早く連絡を取る手段などを解説。また、今年から、急速に普及を見せる「キャッシュレス決済」についても利点や留意点などの説明があり、参加者は熱心にメモを取りながら聞き入っていました。その後は個別相談の時間を設け、参加者の疑問にマンツーマンで応えました。

 また、同ゼミの出身の卒業生を含む、通信キャリア会社のスマホアドバイザーが駆けつけ、スマートフォンを持たない人などへの対応を行ったほか、熊本県警察本部サイバー犯罪対策課による、日常の困りごとに関する質問コーナーも設けられました。

 八代市から参加した70代の男性は、「マナーモードと機内モードの違いや使い分け、懐中電灯になるフラッシュライトの使い方など、学生さんがとても丁寧に教えてくれました。たくさんある機能のなかで、私の生活にどれが必要かをアドバイスしてもらえるだけで勉強になります」と満足した様子でした。また、熊本市の70代女性は、「昨年はスマホを持たずに参加したのですが、その後に利便性を感じて購入し、今年は質問したいことを書き出してきました。LINE(コミュニケーションアプリ)のプライバシー設定を教えてもらったので、これからは安心して使うことができます」と笑顔を見せました。

 講師を務めた上村彩乃さん(4年)は、「参加者のなかには、便利な機能を使ってみたいものの、セキュリティ面の心配や有料・無料の境が分からないことから躊躇されている方がいらっしゃいました。こういった不安や疑問を少しでも解消できるよう、この個別相談会を後輩にもぜひ続けてほしい」と語りました。

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