「農家ハンター☆サミット」で経済学部の学生が ‟ジビエ活用プロジェクト” を発表

地域

2020.02.19

 本学経済学部経済学科でICTを活用した地域課題解決の研究を行う境章教授の研究室と、イノシシによる作物被害防止活動に取り組む「くまもと☆農家ハンター※」が共催する「第9回 農家ハンター☆サミット」が2月15日(土)、14号館高橋守雄記念ホールで開催されました。

 このサミットは、ジビエ(野生鳥獣肉)活用の可能性や、SDGs(国連の持続可能な開発目標)と中山間地域との関わりについて民間企業、行政、教育機関、民間(農家)が一緒に考える機会になることをめざして行われるもの。9回目の開催となる今回は「世界のSDGs&ジビエ最前線」をテーマに、第一部は「ジビエ最前線」として、日本のジビエの普及に取り組んでいる西村直子氏の講演、高校生・大学生によるプロジェクト発表、ジビエ試食会が行われました。

 本学からは、経済学科・境ゼミの中村将斗さん(3年)が、自身が開発した‟鳥獣に関するクイズを出題するスマートフォン用アプリ”について解説し、「鳥獣被害の現状など、もっと身近に考えてもらうきっかけにしたい」と発表しました。また髙木美那さん(2年)は、熊本市西区池上校区の特産品ネーブルを使用した‟ジビエに合う焼き肉のタレ”の開発販売プロジェクトを説明し、「ジビエ商品の開発活動を通して池上校区をPRし活性化につなげたい。この活動がSDGsの目標のひとつ‟住み続けられるまちづくり”に貢献できるのでは」と話しました。この‟ジビエに合う焼き肉のタレ”(350g入り 500円)は、3月21日(土)~22日(日)にくまもと森都心プラザ周辺で開かれる「西区フェスタ2020」で販売予定です。

 ジビエ試食会では、イノシシ肉を使った料理が参加者に振舞われました。参加者からは「柔らかくてさっぱりしている。もっと気軽に食べられるようになってほしい」という声が聞かれました。

 午後からの第二部では「SDGs最前線」について、博報堂DY ホールディングス・川延昌弘氏の講演や、農家ハンターによる活動報告などが行われました。

※くまもと☆農家ハンターは、深刻化する鳥獣被害に対し、ICT を駆使したイノシシ捕獲やジビエ活用など、柔軟な発想で解決に挑んでいる県内若手農家主体の団体です。

 

挨拶する境章教授

学生が開発したクイズアプリ

ジビエ試食会

美味しい!と頬張る参加者ら

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