学生と熊本市西区が共同で開発した焼肉のたれが鶴屋百貨店で販売開始

学部

2020.06.08

 経済学部経済学科・境章ゼミの学生が、熊本市西区と開発した焼肉のたれ『味生池(あじうのいけ) 龍伝説のたれ』が、6月3日(水)から熊本市の鶴屋百貨店・熊本の特産品コーナー「ふるさと家」にて販売されています。

 ICTを活用した地域課題解決について研究する境ゼミでは、熊本市西区池上校区の地域おこしグループ「味生池周辺エリア振興協議会」とともに、2019年7月から地域活性化に向けた取り組みをスタート。西区が抱える鳥獣被害の課題にジビエ(食用の野生鳥獣肉)としての活用を提案し、地元の特産品ネーブルを使いジビエも美味しく味わえる焼肉のたれの開発へとつなげました。

 学生たちは、地域の魅力をより分かりやすい形でプロモーションできるよう、西区を訪れ地元の農家などにヒアリングを重ねつつ、ネーブルの摘果体験を行うなど地域との交流を深めてきました。商品化にあたっては調味料等の製造を行う株式会社クマショク産業(熊本市東区)の協力を得て、今年2月に製品として完成。ネーブルの果汁・果皮が使用されており、にんにくや味噌、コチュジャンと合わせ、ピリっとした甘辛だれのなかに柑橘の風味が鼻に抜ける爽やかな味わいに仕上がっています。

 鶴屋百貨店での販売初日には、学生を代表して2名が販売コーナーに立ち、買い物客に向け商品をPRしました。商品を購入した熊本市西区在住の80代女性は、「偶然売り場を通りかかったところ、学生が地域の文化に興味を持って活動している様子を知ることができ、嬉しくもあり、頼もしくも感じました。ぜひ地域の発展につなげてほしい」と話しました。

 売り場に立った大畑佑介さん(3年)は、「活動を通して初めて知る西区の魅力がたくさんありました。まちづくりに活発に取り組まれている住民の皆さんとの交流から、商品として形になって嬉しい」、田中小晴さん(3年)は、「売り場でお客さまに説明するのは緊張しましたが、より多くの人に商品の魅力や取り組みについて知ってもらうとてもよい機会になりました」と笑顔を見せました。

 西区の担当者・西区西部まちづくりセンターの京瑞代さんは、「地域のよさをいかしていかに発信するか、今まで考えつかなかったようなアイデアをくれる学生の意見は貴重です。大学との継続した取り組みは珍しく、今後の区の活動にいかしたい」と話しました。

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