商学科『地域とスポーツビジネス』でJリーグ社会連携本部本部長によるオンライン講演「ロアッソをつかおう!社会のために。」

学部

2020.07.10

 7月3日(金)、商学科の『地域とスポーツビジネス』(担当:池上恭子教授)の授業で、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)社会連携本部本部長の鈴木順氏による講演がありました。

 同授業は、スポーツビジネスと地方創生の関わりについて学ぶ科目で、昨年はプロサッカークラブ・ロアッソ熊本の協力のもと、学生が公式戦のスタジアム集客向上をめざす企画を実践するなど、課題解決型学習(PBL)を取り入れています。
 今年は、新型コロナウイルスの影響によりオンラインで講義を実施していますが、新たな試みとして、「Jリーグの社会連携活動(シャレン!)※」をテーマに取り組む予定です。

 この日は、100名以上の履修者がオンライン(Zoom)で、「シャレン!」の目的や意義、実際の取り組み事例などについて話を聞きました。鈴木氏は、プロサッカークラブ・川崎フロンターレ在職中に川崎市やNPO、企業と協働で実現したしょうがい者の就労支援について紹介。団体や企業、個人がそれぞれの強みを持ち寄り、新たな価値を“共創”していく過程や、その効果について語りました。そのなかで、「自分の仕事と社会の関わりを持つきっかけとなるのがこの活動。何を組み合わせて、誰をハッピーにできるかをロジカルに考え、みんなで手を組んで解決をめざすことができる。学生のみなさんもロアッソをつかって、たくさんの人が笑顔になれるような企画を考えてみて」と話しました。

 講演後には質疑応答の時間も設けられ、学生から、「自分は車椅子で生活しているが、しょうがいのある人がJリーグやJクラブで働いている例やスポーツ事業とどのような関わりを持てるか」「Jリーグにおいて、ESG投資(環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資)の実績はあるか」「新型コロナの影響でインバウンドにも影響が出ているが、今後、世界の人たちにJリーグに興味を持ってもらうような取り組みについてどう考えているか」など、活発に質問が寄せられました。

 同席した株式会社アスリートクラブ熊本(ロアッソ熊本)営業部の山内慧氏は、「学生の皆さんの柔軟な発想と、クラブができることを組み合わせ、今後もさまざまな形で協力していきたい」と語りかけました。

 授業では、今後、ロアッソ熊本と協働で学生目線で「シャレン!」の可能性について考え、アイデアを応募する予定です。本学と株式会社アスリートクラブ熊本は、今年6月に包括的連携協力に関する協定を結んでおり、今後もさらなる連携が期待されます。


※「シャレン!」とは、社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダーの価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献しています。

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