きらり.コーポレーション代表取締役の塚本薫氏がゲスト講義

2020.11.25

 11月18日(水)、商学部商学科の「発展演習・応用演習Ⅰ」(池上恭子教授 専門:経営財務論)で、株式会社きらり.コーポレーション代表取締役の塚本薫氏(本学経済学部卒)を講師に迎え「社会的起業について」をテーマとしたゲスト講義を行いました。

 きらり.コーポレーションは、「きらりと輝く人を育む」ことをミッションとして、中小企業の経営支援、雇用創出のための起業支援、高齢者の地域見守り事業、女性やしょうがい者の就業支援など、地域のさまざまな問題を解決する事業を積極的に展開しています。今回の講義では、各事業についての解説や、起業に至った経緯、今後の展望などについて話があり、約30名が聴講しました。

 塚本氏は、起業のきっかけについて、「出産を機に離職し復職するまでの約3年間はちょうどインターネットが普及しはじめた時期で、情報量の多さや情勢の変化を強く感じた。家庭に入ったことを後悔したと同時に、なぜ女性は子どもを産むと働けなくなるのかと疑問を抱くようになった」と話し、女性の就業支援のために設立したNPO法人が現在の会社の前身となったと語りました。
 
 また、熊本県に上場企業が少ないことに触れ、熊本出身の経営者は多くいるが、"地元を出て上場する"ことが要因であると指摘。「熊本で上場する会社を作りたいという思いから、起業家たちが集まり勉強会を行っている。そういう場に参加していると驚くような良い出会いがある。どのような環境に身を置くかによって未来は大きく変わる。起業家たちと身近に接して、話を聞く機会を多く持ってほしい」と呼びかけました。

 質疑応答では、学生から「バブル期から現在にかけてダイバーシティが進み、女性の働き方は変化していると思うが、実感できるレベルまで変わっていますか」「起業を考える際、同じ志を持つ人とはどこで出会えますか」など、活発に質問があがり、経営や起業に対する関心の高さがうかがわれました。

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