大学コンソーシアム熊本 学生が企画するオンラインサロン「SDGsとわたしたち」が開催

地域

2020.12.22

 熊本県内の大学・高専等が加盟する「大学コンソーシアム熊本」の学生企画委員会が主催する第4回オンラインサロン「SDGsとわたしたち -気候変動をめぐる世界と日本-」が11月22日(日)、web会議ツール(Zoom)で開催されました。

 大学コンソーシアム熊本は、高等教育機関の教育・研究の充実を図ることにより、地域の行政・産業界と連携しながら、地域社会の教育・文化の向上・発展に貢献し、熊本の教育環境の向上に寄与することを目的とした一般社団法人です。学生企画委員会は、加盟校に所属する学生たちで構成され、今年は約30名が活動しています。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、webを活用した講演会などを学生が主体となって企画・実施。第4回のオンラインサロンは、進行を務めた本学の村田一朗さん(リーガルエコノミクス学科4年)と、西本磨世さん(経済学科3年)、北山諒太郎さん(商学科2年)が中心となり、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)をテーマに設定。月に2回ほどのwebミーティングと細かな打合せを行い、準備を進めてきました。当日は本学経済学部准教授で英国キール大学名誉研究フェローの宮崎麻美氏(専門:環境政治学、国際関係論)が講師となり、年々厳しさを増す地球環境について、国際政治学の視点を交えながら思考を深めていく内容で、16名が参加しました。

 宮崎氏は、気候変動に関わる国際的な合意・条約について、その経緯に触れつつ、世界各国の取り組みの姿勢や政治的背景について解説。そのうえで、2015年の国連総会で示されたSDGsの目的や考え方、世界で起きている紛争から私たちの生活まで、さまざまな事象が環境問題やそこから派生する貧困、児童労働などとつながっていることを語りました。
 
 参加者は講演の序盤で少人数のグループを作り、事前学習(課題)として与えられていた「環境問題を考えるきっかけ」や「SDGsのターゲットのどれが環境と関わると考えるか」を議論。講演後は、「もしあなたがグローバル気候マーチ(気候変動・温暖化に具体的な政策・行動を求める国際的なストライキ)に参加するなら、世界に向けてどんなメッセージを発信するか」という題目で各自の考えをまとめ、一人ずつ発表を行いました。宮崎氏は、「見えていない世界に気づく、遠くで起きていることに気づいて共感していくことが大事。今日の時間がそのきっかけになれば」と話しました。

 エンディングでは、西本さんが「気候変動は、今後も私たちの生活に姿を変えながら影響してくる。SDGsもだが、世界の動きに目を向け、正しい知識と認識で実行し、重要性や将来性を考えて動いていく必要があると強く感じた」と締めくくりました。

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