サイバー防犯ボランティア「KC3」が『熊日緑のリボン賞』を受賞しました

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2021.01.19

 県内4大学の学生で構成され、インターネット上の有害情報などの監視を行うサイバー防犯ボランティア「KC3」が、第122回『熊日緑のリボン賞』を受賞しました。これは、株式会社熊本日日新聞社が、長年にわたり社会奉仕や環境美化活動に取り組む人たちを称えるものとして1959年に創設した賞で、年に2回表彰が行われています。今回は、7団体・2個人が受賞し、1月16日(土)、熊本日日新聞社本社で贈呈式が行われました。

 KC3は、一般社団法人熊本県サイバーセキュリティ推進協議会・熊本県警察本部サイバー犯罪対策課と連携し、日ごろよりインターネット上の犯罪行為を発見・通報する「サイバーパトロール」や、小中学生等を対象とした防犯啓発の講話、シニア向けスマホ講座などの活動を行う学生団体です。前身は、2011年に本学で設立された「熊本学園大学ISPサークル」で、その後、県内4大学(本学、熊本県立大学、東海大学熊本キャンパス、崇城大学)にも参加を働きかけ活動を拡大。2015年には「KC3(熊本サイバースリー)」と改称し、現在に至っています。

 贈呈式には、KC3の代表を務める本学の那須裕斗さん(商学部経営学科4年)と、次期代表の吉田海里さん(商学部商学科3年)が出席。熊本日日新聞社の河村邦比児代表取締役社長より表彰状と記念品を受け取りました。
 
 主催者挨拶で河村代表取締役社長は、「現在のコロナ禍、そして熊本地震などの自然災害等々、さまざまなことが起きているなかでも、10年以上にわたり善行を続けられていることに敬意を表します。特にコロナ禍では、人と人との物理的距離など制約があるなかで、心のつながりが求められています。これからも、皆さんが私たちの行く手を照らす灯(あかり)になっていただくことを願っています」との言葉を贈りました。

 表彰を受け、那須さんは「地道な活動ですが地域に貢献できていることが嬉しいです。先輩方に学び、私も約2年間活動を続けてきました。残りの学生生活では、後輩への引き継ぎと活動のサポートをしたいです」、吉田さんは「自然災害発生時のデマ情報の通報など、時代に求められる活動を先輩方は行われています。私たちも、コロナ禍で増える犯罪被害などの抑止力になりたいです」と話しました。

 KC3は「令和2年安全安心なまちづくり関係功労者表彰」で内閣総理大臣賞も受賞しています。

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