祝 卒業 ―卒業・修了生、保護者の皆さまへ―

大学

2021.03.24

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卒業生・修了生1,014名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

令和2年度の学位記授与式は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、卒業生・修了生、そして教職員のみでの挙行となりました。

本ページでは、本式典への出席を心待ちにされていた保護者の皆さま、都合により出席が叶わなかった卒業生・修了生の皆さまへ、大学から贈るメッセージ動画をはじめ、理事長挨拶、卒業生・修了生代表謝辞や式典当日の写真ギャラリーなどを公開いたします。動画では、学長、在学生・教職員からのメッセージを、4年間の思い出の写真とともにお届けします。式典に出席する卒業生・修了生もぜひご覧ください。

理事長挨拶

 熊本学園大学の学部を卒業される皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、大学院修士課程、博士後期課程、専門職大学院専門職学位課程を修了される皆さん、修了おめでとうございます。ここまで支えられたご家族の皆様にも、心からお祝い申し上げます。この数年を振り返ると、平成28年の熊本地震後の復旧と復興が進む中にあって、昨年7月には熊本県南部球磨川河岸が豪雨により被災しました。更にこの1年新型コロナウイルス感染症の脅威に世界中がさらされています。ワクチンの開発が進み、既に医療従事者はじめ多くの人びとへ接種が始まっていますが、不透明な社会環境に際立った変化は見られません。

 このコロナ禍にあって、卒業、修了される皆さんは、学業あるいは就職活動など成業するにあたり、これまでにない制約の中で、様々なご苦労があったと察します。

 今学位記を手にして、皆さんは、将来の自分をどのように想い描いているでしょう。人生100年時代、どのように生きるかはその人の志ひとつでしょう。

 私は、これまでの人生で人と人とのつながりをもっとも大切にしてきました。戦中に生まれ、戦後の動乱のさなか育ちました。まだまだ、貧富の差が激しい時代でした。皆さんもこれまで多くの先輩や後輩を中心に仲間との「縁」ができたと思います。人生の先輩としていえることは、できた「縁」をいかに継続して人生に役立てるかを考えてほしいという事です。私自身、人生の中で、人との「縁」を大事にしたことで助かったことが山ほどあります。

 これからの人に求められるのは、AIにはできない多様な頭脳と豊かな人間性を作り上げることです。これまで善とされた考え方は、環境の変化に応じて変えてゆかなくてはならない時代になります。自分自身の成長のためには、大学、大学院を卒業、修了して終わるのではなく、常にいま社会に何が起きているのかを把握し、将来の自分に必要なことを感じ取って、学習し続けることが重要です。

 学位記授与式で、直接お祝いの言葉を語り掛けることが出来ないのが、誠に残念でありますが、皆さんが「たくましい意志」と「豊かな想像力」、それに「燃える情熱」を備えもって、不透明な社会においても果敢に生き抜いていくことを期待し、祝辞といたします。

学校法人熊本学園 理事長 目黒 純一

謝辞

 厳しかった冬の寒さも和らぎ、やわらかな陽射しに春の訪れを感じるこの善き日に、私たち熊本学園大学第64期卒業生、同大学院第32期修了生は旅立ちの日を迎えることとなりました。新型コロナウイルス感染拡大による世界的混乱の中、私たちのためにこのような盛大な学位記授与式を執り行っていただき、挙行にご尽力を賜りました細江学長をはじめ、諸先生方、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

 4年前の春、今と同じこの場所で私たちは熊本学園大学の一員として新しい一歩を踏み出しました。大きな期待と小さな不安を抱きながら迎えた入学式のことを懐かしく思うと同時に、あの時と同じ気持ちを胸にまたこの場所から新しい一歩を踏み出すことのできる喜びを実感しています。同じ志を持った友人たちと出会い、共に笑い、学んだ4年間は長いようで短く、思い出豊かな大学生活でした。大学では、自分自身で学びたいことを決め、興味のある分野について深く追求することができ、学ぶことや新しいことに挑戦する楽しさを知ることが出来ました。その中でも私を大きく成長させてくれたのは2年次の3か月間のインターンシップです。学内での学びとは違い、常に実践の日々でした。その会社の一員として働くことで、人間関係を構築する難しさ、責任の重さを痛感したのと同時に、社会で自分が働くというビジョンが明確にできた素晴らしい経験でした。4年間の集大成である卒業論文は、入学時から関心のあったマイノリティ問題を取り上げました。個性と意欲溢れるゼミの仲間たちと意見交換をしながら、4年間で学んだ自分なりのホスピタリティを形にすることが出来ました。このように恵まれた環境で学び、今日という日を迎えることができたのも、友人たち、先生方、家族の支えがあってこそのことであり、この存在の尊さに気づけたことが大学生活での大きな学びの一つとなりました。

 大学生活最後の一年は、まさに激動の年であり、改めて自分と向き合う年でもありました。新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン授業が主流となり、皆が初めてのことに手探りの状態で、就職活動も困難を極めました。しかし、当たり前が当たり前ではなくなったからこそ、人と寄り添うことで得られるぬくもりや安心をより感じることになりました。また、人と集まり、話をすることがどんなにかけがえのない価値を生みだしていたのかを知ることで、人と人とのつながりの大切さに気付かされました。

 4月からは、就職し社会貢献に邁進する者、さらに学問の高みをめざす者、私たちはそれぞれの道を進みます。私たちが歩んでいく社会は、大きな変革期のさなかにあり、日本だけでなく、世界を取り巻く環境も、日々凄まじいスピードで変化しています。昨今の新型コロナウイルス感染症の世界的流行のように、未曽有の事態が起きる予測不能な時代であり、これまで以上の困難が待ち受けているかもしれません。しかし、どんなに困難な状況でも、柔軟に対応して私たちは生きていかなければなりません。一人の人として自分らしく生きるためにも、この大学で培った学びや経験を糧に日々努力を重ねてまいります。

 これまで親身に向き合いご指導頂いた先生方、学校生活を多方面からご支援いただいた職員の皆様、苦楽を共にした友人たち、いつも味方でいてくれた家族に改めて感謝いたします。

 最後になりますが、皆様のますますのご活躍とご多幸をお祈りするとともに、熊本学園大学の一層のご発展、そして一日でも早くこの感染拡大が収束し、私たちの後輩がさらに学問に専念できる環境が整っていく事を祈念致しまして謝辞とさせていただきます。

令和3年3月24日
熊本学園大学卒業生、修了生総代
商学部ホスピタリティ・マネジメント学科 可兒 明日香


 陽射しが日々やわらかくなり、桜も開花を迎え、春の訪れを感じる今日の善き日に、私たち熊本学園大学第64期卒業生、同大学院第32期修了生のためにこのような立派な学位記授与式を挙行していただき、誠にありがとうございます。また、このようなコロナ禍の中ご臨席いただきました諸先生方、並びに関係者の皆様におかれましては卒業生、修了生一同、心より御礼申し上げます。先程の学長からの祝福と激励のお言葉を受け、改めて身の引き締まる思いです。

 思い起こせば4年前の春、私たちは熊本学園大学で始まる新たな日々に、一人ひとり期待や不安など様々な感情を抱きながら大学の門をくぐりました。入学当初はまだ熊本地震の爪痕が校舎に残っており、地震の凄まじさを物語っているようでした。また、高校までとは異なる科目の多さ、専門性の高い講義、そして自由度に困惑したことが思い出されます。しかし、そんな中でも安心して勉学に励むことが出来たのは、ひとえに先生方の熱心なご指導や職員の皆様の暖かなご支援を賜ることが出来たためだと痛感しております。おかげさまで、充実した大学生活を送ることが出来ました。

 私たちは4年間で多くの事を学び、様々な教養や知識を身につけ、大きく成長することが出来ました。私自身、1年時の地域中核人材育成プログラムでは、企業から出された課題の解決策を提案する課題解決型学習を通して、仲間と協力することの大切さや社会人基準の厳しさ、プレゼンのスキルを学ぶことが出来ました。また、2年時以降はゼミ活動で福岡証券取引所を訪問、他大学との合同ゼミ合宿を行うなど貴重な経験をさせていただき、大学内だけでは学ぶことの出来ない様々な事を学び、成長することが出来ました。

 そして、忘れてはならないのは、お互いを高め合い、楽しさも苦しさも分かち合った仲間、頼もしい先輩方、どんな時でも味方でいてくれた家族の存在です。私たちが思い浮かべる人はそれぞれですが、勉学に励む時、ゼミやサークルで活動する時、就職活動をする時、大学生活においてどんな時にも支え、力になってくれた人たちの存在は大きく、共に築いた思い出や交わした言葉の数々は生涯の宝ものであり、「見えざる手」として、人生を良い方向に導くことでしょう。

 さて、現在は新型コロナウイルス感染症により、手洗いや手指消毒、マスクの着用、三密回避などの新しい生活様式での生活を余儀なくされています。しかし、私たちは受験期には熊本地震、就活期にはコロナ禍と節目節目に困難を乗り越えた経験があります。この経験はかけがえのないものであり、これから待ち受ける困難に打ち克つ自信となります。また、法的ではありませんが、三段論法で考えれば、大前提として人類はウイルスを抑え込んできた。小前提として新型コロナはウイルスである。結論として人類は新型コロナを抑え込める。いつか新型コロナは収束するでしょう。何が起こるか分からない世の中ですが、熊本学園大学で培った学びの精神を糧に、それぞれの道で社会に貢献出来る人材となれるよう、卒業生、修了生一同、日々精進して参ります。

 最後になりましたが、これまでご指導、ご支援を賜りました学長、教職員の皆様、関係者の皆様、見守ってくださった家族に厚く御礼申し上げますとともに、熊本学園大学の一層の発展と皆様のご健勝を心より祈念致しまして、謝辞とさせていただきます。

令和3年3月24日
熊本学園大学卒業生、修了生総代
経済学部リーガルエコノミクス学科 中田 大

卒業生・修了生数

大学 卒業生数

商学部 商学科 108名
商学部 経営学科 78名
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 57名
経済学部 経済学科 188名
経済学部 リーガルエコノミクス学科 130名
外国語学部 英米学科 100名
外国語学部 東アジア学科 32名
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 67名
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 19名
社会福祉学部 福祉環境学科 46名
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 76名
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 70名
合 計 971名

大学院 修士課程及び専門職学位課程 修了生数

商学研究科 商学専攻 5名
経済学研究科 経済学専攻 2名
国際文化研究科 国際文化専攻 1名
社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 2名
会計専門職研究科 アカウンティング専攻 28名
合 計 38名
 

大学大学院 博士後期課程 修了生数

商学研究科 商学専攻 2名
国際文化研究科 国際文化専攻 1名
社会福祉研究科 社会福祉学専攻 2名
合 計 5名

学位記受領代表者

大学 学位記受領代表者

商学部 商学科 安部 帆乃夏
商学部 経営学科 藤川 綾乃
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 山村 七海
経済学部 経済学科 西 春菜
経済学部 リーガルエコノミクス学科 緒方 梨花
外国語学部 英米学科 白石 稀美華
外国語学部 東アジア学科 田中 沙季
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 大坪 彩子
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 吉田 裕美
社会福祉学部 福祉環境学科 髙野 亜衣
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 山部 望美
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 石原 愛佳

大学院博士後期課程 学位記受領代表者

商学研究科 商学専攻 王 賽
国際文化研究科 国際文化専攻 阿嘉 奈月
社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 髙松 美樹

大学院修士課程及び専門職学位課程 学位記受領代表者

商学研究科 商学専攻 孙 英超
経済学研究科 経済学専攻 佐伯 統義
国際文化研究科 国際文化専攻 李 靖 清
社会福祉学研究科 社会福祉学専攻 山田 勝久
会計専門職研究科 アカウンティング専攻 梅元 宏成
    

各賞受賞者

高橋賞受賞者

商学部 経営学科 滿尾 豪
経済学部 リーガルエコノミクス学科 尾方 里帆
外国語学部 英米学科 井野 美月
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 地原 利佳子
    

学部長賞受賞者

商学部 商学科 安部 帆乃夏
商学部 商学科 林 愛
商学部 経営学科 藤川 綾乃
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 可兒 明日香
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 山村 七海
経済学部 経済学科 西 春菜
経済学部 リーガルエコノミクス学科 中田 大
外国語学部 英米学科 白石 稀美華
外国語学部 東アジア学科 田中 沙季
社会福祉学部 第一部社会福祉学科 大坪 彩子
社会福祉学部 第二部社会福祉学科 吉田 裕美
社会福祉学部 福祉環境学科 斎藤 未緒
社会福祉学部 子ども家庭福祉学科 山部 望美
社会福祉学部 ライフ・ウェルネス学科 石原 愛佳

学位記授与式ギャラリー

学位記授与式当日の写真を本学公式Instagramに公開します。式終了後、16時ごろから順次アップいたしますので、しばらくお待ちください。

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